2018/11/23
先駆的地域づくり現地調査とは
地域活性化センター主催の、「全国地域リーダー養成塾」(以下リーダー塾)を受講。
リーダー塾では、各ゼミ毎に全国各地の地域づくりの先駆地を訪問し、
地域づくりのキーパーソンなどを通じて地域づくりの問題解決策学ぶ「先駆的地域づくり現地調査」を実施。
私が入っている法政大学図司直也教授のゼミでは、
平成29年11月13日(月)から15(水)まで、岡山県と鳥取県での先駆的地域づくり現地調査を行った。
本ブログは、前回に続き3日目。3回シリーズ+α(番外編)で、掲載します。
1日目、2日目、3日目の視察先は、こちらのブログを見てね
↓ ↓ ↓
先駆的地域づくり現地調査(1日目)岡山県高梁市編
/blog/15559
1日目高梁市
2日目 村落エナジーにて
先駆的地域づくり現地調査(3日目)鳥取県智頭町編+番外【日本きのこセンター】編
3日目 智頭町
4日目番外1ヶ所目:岡山県美作市(英田上山棚田団)
11月15日(水)、日本きのこセンターを来訪した後、智頭急行と山陽本線を乗り換えて、
岡山県美作市英田上山地区を訪れ、以前もお世話になり、
農家民泊を経営している梅谷君(以下梅ちゃん)の家に宿泊する。
上山西地区は、昭和35年には人口1,000名ちかくいた集落だが、
平成27年では、170名弱が住んでおり、人口減少となっている。しかし、そのうち1割強が
英田上山棚田団(あいだうえやまたなだだん)
に所属する新しい移住者であり、賑わいを取り戻そうとしている地域である。
上山棚田団のHPは、こちらから↓↓↓
棚田団のメンバーの中には、美作市地域おこし協力隊の制度を利用し、3年間活動準備期間としている人もいる。
そして、美作市地域おこし協力隊を退任したのちも、地域に定住し、棚田8300枚再生を旗印と、
自らの得意分野を活かした半農半Xで自活し、地域に根付いた事業展開を行っている
英田上山棚田団が活動する上山地域と著者との関係は、
平成26年に訪れて今回が2回目。
その後、facebookを活用して、情報交換を行っていました。
数ある地域活性化の中で、ここは、異色の存在であり
メンバーのレベルが、高い!!!
なぜなら
- ごちゃごちゃ言うよりも、まずはやる=行動あるのみ!!!
- 空き家の改修なんて優しいものじゃなく、廃屋を住めるようにするワイルドさ、
- 棚田8300枚の再生・棚田のあぜの草刈りがはんぱなく、肩掛けにすると作業効率が落ちると言って、女子であろうが、皆腕の力だけで草をなぎ倒す
- 経営するにあたっての金銭感覚、補助金・助成金も回すが、自分たちの力で、農作物の価値をどんどん高めてゆく
などなど、1人1人のキャラクターが濃いメンバーがそろっているからだと私は思います。
そんな上山棚田団だからこそ、座学で学んでもつまらない。
この日のために、旅行ケースに棚田団カラ―のオレンジ繋ぎの作業着を持参。
今回も、まるまる1日、棚田団番頭さんのような存在、
梅ちゃん(梅谷君)にみっちり1日弟子入りして、農作業してきました。
さらに進化・改築していた梅ちゃんハウス、簡易宿泊業の許可も取得済み
9時から12時 大芦高原キャンプ場の整備
今年から、市から委託をうけて運営している大芦高原キャンプ場
昨年から上山地区には、地域おこし協力隊が4名加わっている様子
今回は、朝9時からキャンプ場の草集め・草刈りから始まった
男性であろうと、女性であろうと農作業の動きが速い!
草刈り・集積の様子
新しい地域おこし協力隊4名が中心となって、梅ちゃんは、そのサポート役のような存在
が、今新しく入ったメンバーもこれから上山の地域でもまれてワイルドになっていく感が、今回も実感出来た。
午前中の草刈り部隊のメンバーと記念写真
この表情がまたなんともたまらない
13時から15時 上山地区散策
午後からは、梅ちゃんと一緒に英田上山棚田団の皆さんのお宅に、刈払機の刃を支給するのに同行しがてら上山地区を散策。
今の時期、上山では、稲刈りが終わりハサガケの真っ最中。棚田が広がる一面にハサガケが圧巻
棚田団では現在、4町歩ほどの棚田をやっているそうだが、凄い。
上山地区の棚田のハサガケ
途中、棚田団の事務所にも挨拶。
噂のトヨタモビリティを見ることが出来た。時間がなくて、試乗することが出来なくて残念。
仏免許が必要で、時速60kmの走行が可能だと言う事だ。
上山のような道幅の小さな集落では、軽トラックでも厳しい場所があり、このモビリティは、便利物。
棚田団の皆さんは、自家用モビリティを1家に1台もっていた。
事務所前に置かれているレンタルモビリティ
上山棚田団の事務所内館
今回お会い出来なかったお宅も訪問したが、棚田団のお宅が、増改築されている・もちろん、自分たちで改修しているのがすごい
そんな中で、棚田団のリーダーであるカッチさんとお会いすることが出来ました。
カッチさんの母屋(右)と増改築している別棟(左)
新しく増築をしているカッチさん宅に打合せにいった梅ちゃん
久しぶりにカッチさんとビビさんと記念撮影
午前中一緒だった上山地域おこし協力隊、午後からは、椎茸の採取をされていた
この椎茸は、乾燥させて干しシイタケにして、販売するらしい
椎茸採取している上山地区の地域おこし協力隊
15時から17時 薪集め、薪割り
上山地区散策のあと、軽トラック1台分の薪集めのお手伝い
山の中に入って以前伐採した太い落葉樹を90センチ程度に切断、軽トラックに乗せる作業。
薪を積み込みする梅ちゃん
積み込んだ薪は、梅ちゃんの自宅に戻り、薪割り
薪割り機がなく、全て手作業。日没まで、しっかりとお手伝いさせて頂きました
梅ちゃん、上山の皆さん、ありがとうございました(●^o^●)
薪割りする著者
5日目番外2ヶ所目:岡山県井原市(大江まちづくり協議会)
17日は、上山の梅ちゃん宅を出て、井原市地域おこし協力隊の活動を視察。
平成28年12月から毎月17日に、井原市大江まちづくり協議会と井原市地域おこし協力隊が運営している観音マルシェを視察した。
地域資源でこれまで継続的に行われてた嫁いらず観音院・月例祭だが、近年は、参拝者が激減。
そこに目を付けた地域おこし協力隊が、大江まちづくり協議会と一緒になって始まったのが、この観音マルシェです。
観音マルシェの詳細はこちら↓↓↓
http://kannon-marche.weebly.com/
地域おこし協力隊が、地域の人々と一緒になってする活動は、本当に素晴らしい。
隊員だけでする活動と明らかに違うのは、参加者と客層の年齢層の幅。
若者だけで行う事業も大事だが、多くの人を巻き込んで取組をすることが必要だと思う。
開始した1年前は、お客さんも少なかったらしいのですが、私が行った1年後の11月17日は、多くのお客さまで賑わっていました。
観音マルシェの全体の様子
年配者から若者まで、いろいろな来訪者が立ち寄っていた
大江まちづくり協議会のブース
うどん、天ぷら、おかゆの販売
かぼちゃ、サツマイモ、ともう1品(食材忘れた↓)と猪肉が入ったうどんは
1杯400円で激安
大江まちづくり協議会の皆さんと一緒になって販売していた
大阪から井原市地域おこし協力隊になった小泉さん夫婦
井原市地域おこし協力隊のKさん
いつも私のfacebookを覗いてくれています
神田さんが販売していた加門さんの明治ごんぼうバーガー
明治ごんぼうバーガー
地元名産のごぼうと、拘ったバンズがなんとも言えない美味しさ
神田さん、大江まちづくり協議会の皆さん、ありがとうございました