2017/11/17
先駆的地域づくり現地調査とは
平成29年度は、地域活性化センター主催の、「全国地域リーダー養成塾」を受講中。 リーダー養成塾では、主任講師による少人数のゼミナール形式の講座を開講し、調査・研究に取り組み、成果を修了レポートにまとめます。 さらに、各ゼミ毎に、全国各地の地域づくりの先駆地を訪問し、地域づくりのキーパーソンなどを通じて地域づくりの問題解決策も学ぶ「先駆的地域づくり現地調査」が行われます。 私が入っている法政大学図司直也教授のゼミでは、11月13日(月)から15(水)まで、岡山県と鳥取県での先駆的地域づくり現地調査が行われました。 2日目、3日目の様子は、下記ブログから先駆的地域づくり現地調査(2日目)岡山県津山市・西粟倉村編
HTTP://WWW.NOMACHI.INFO/BLOG/15579先駆的地域づくり現地調査(3)鳥取県智頭町編+番外【日本きのこセンター】編/blog/15607
1日目:岡山県高梁市吹屋地区
朝8時に岡山駅に集合、途中岡山空港を出発し中国山地の県道、市道の登り下りを何度もしながら、2時間40分かかって、高梁市吹屋伝統的建造物保存地区に到着。
高梁市吹屋伝統的建造物保存地区 は、
赤銅色の石州瓦とベンガラ色の外観で統一され、見事な町並みが整然と続く吹屋の町並み この町並みこそ、江戸末期から明治にかけ、吹屋の長者達が後世に残した最大の文化遺産であり、国の重要伝統的建造物群保存地区になっている 現地ガイドは、ご当地で生まれ育ち、かつては、ここの地域で銅山採掘を行っていたご先祖様をもつ、関さん。 さすが、地元出身だけあって、地元の人でしか知らない、情報・裏話を楽しく可笑しく説明してくださった。観光ガイドとして、お客様にあわせた話し方、一流の方だと感じる。 裏話の1つとしては、地域にある本山山神社は、 銅山の守護神。かつて銅山主であった三菱が神社に寄進した玉垣が、三菱のマーク入りであることを解説してくださった。玉垣の中央に三菱のマーク
吹屋伝統的建造物群保存地区
図司ゼミのメンバーと観光ガイド 関さん
吹屋銅山坑道を見学
広兼邸は、 映画 金田一耕介シリーズ 八つ墓村
のロケ地 にもなっていた
1日目:岡山県高梁市宇治地区まちづくり推進委員会
午後は、総務省及び全国過疎地域自立促進連盟が行っている、過疎地域自立活性化優良事例表彰おいて平成28年度の総務大臣賞を受賞した宇治地区地域まちづくり推進委員会
を視察。 この地域の取り組みは、氷見市の速川地区のように感じた。 まず1.両方に学校単位での自治組織がある。
どちらの地域にも学校単位での自治組織が発足していた。 宇治地区では、宇治地区まちづくり推進委員会 速川地区では、速川自治振興委員会2.学校統合によっての地域団結
宇治地区の場合は、中学校統廃合 速川地区では、小学校が統廃合 どちらの地域も、きっかけは、学校の統廃合によって地域団結が生まれた 私の知る限り、統廃合を行っても、その時に団結が生まれるところは、多くは無い その2点から、この両方においては、地域住民の団結力が生まれたことは、素晴らしいと思う3.全住民アンケートを実施
平成24年に宇治地区では、全住民アンケートを実施。 速川地区でも、平成28年に金沢大学のインターン生によって全住民アンケートを実施。 ここまでは、同じだが、違いは、全住民アンケートを行った結果を反映させたか、させていなかったか。 速川地区でも、今後アンケート結果にともなって反映させてゆけば、宇治地区のような活性化が見込めると感じた。 地方での問題課題は、今でも男性社会の年配者のトップダウンで行われ、若者や女性が地域づくりに参加していないこと。 だから、これから地域を活性化させてゆくには、いかに地元にいる若者や女性、そして外部と一緒になって地域づくりをすすめていけるかがカギになることだと思うお昼は、地域のお母さんたちのてづくりランチ ボリューム満点 もち麦を商品開発中で、この料理にもいろいろな形で、もち麦が使われてた ここでも、女性の活躍を見ることが出来る
ちなみに、速川では、サツマイモを使った料理を地域ブランドにしようと進行中 もちろん、地域の婦人部が頑張っています
宇治地区の取り組みを公民館長ほか2名により、説明
大臣表彰を受賞してから、いろいろなところから視察に訪れている お忙しい中、公民館長を始め、皆さまありがとうございました
夜は、場所を変え、さらに振興委員会の理事等が参加くださり、懇親会。
お酒が入って、さらに深いことまで聞くことが出来た。
ピンボケ 夜も懇親会で、いろいろなことを伺いました
今回個人的には、宇治地区の青年団(壮年会)が裏方として、頑張っていることを注目したい。
時には、若者と年配者の中間役になり、
時には、地域行事の改革の後ろ盾になった、
もともとは、野球チームで中がよかったとのこと
年配者の行動力も素晴らしい宇治地区だが、若者たちや移住者に対しても理解し、さらに地域活性化を促すために壮年会メンバーが、年配者や若手や移住者の間に入り、意見を言いやすい環境づくりをされていることが素晴らしく、これから地域活性化を行う地域にとって模範的になる要素の1つだと思う
また、補足に付けくわえると、岡山県の自治組織で、地域活性化が進んでいる地域は、行政職員も各自治組織の各部会に参加し、サポートしているとのこと。
私の住んでいる氷見市では、地域住民が頑張っているが、市職員が自治会の各部にまで参加し、住民が不慣れな部分を補うところまで、住民と行政が一体になって活動をされていることろは、少ないと感じる。