山と登山者と地域《登山が出来なくなる未来》

     

登山者の人には、是非一読して欲しい。

今、山の麓の集落が深刻な問題になろうとしています。

令和6年(2024)7月21日、脇之谷内(氷見市)と山川町(高岡市)の2市にまたがる三千坊に隣接する集落の親睦を兼ねた草刈りが行われました。

私も地域のボランティアとして遊歩道の草刈りに参加。

YouTube動画は9年前(2015年)の草刈りと三千坊山の紹介。

三千坊登山道を整備_氷見市(脇之谷内)&高岡市(山川)地域住民ボランティア

今回も脇之谷内側から13名ほどが参加していたが、私が移住してきてからメンバーが代わり映えしない。

2015年当時の草刈りメンバー この中で数名はお亡くなりになっている方もいる

 

 単純に皆さん9歳歳を取り、最年長は70代後半、主流は、60代後半の人々。

 当然遊歩道の草刈りだから、山を歩くのだが、刈払い機作業を行いながら、歩くのは、腰にくる。

 私は、この中でも若い部類なので、リュックに2kgの燃料と水筒、応急手当セットを担いで草刈り。

 9年経っても下っ端。逆に歳を取っても世代交代出来ず老体に鞭を打ち続けている。

 

《登山者と地域》

山登りが好きな人々は、単に山が好きで登りにくる。

三千坊山に限らず、どこの山でも麓にある地域の人々が下草刈りを必ずしている。

 

草刈りの様子(登山道入り口付近)

 

 私のFacebook友達もこの時期下草刈りの投稿を多く上げている。

 地域の人々は、賑わいを求めて無償で行ってきたが、このままでは、あと10年もたたず、登山道や遊歩道の管理も出来なくなるだろう。

登山者は、遊歩道や登山道を当たり前のようにタダだと思って地域にお金を落とさない。

けれど、登山者の中には、金が落ちる場所も無いのだから仕方ないと反論する人もいるだろう。

 

登山道の草刈り 休憩中

 

三千坊山でも週に1組以上は、山に登っている登山者がいる。

頑張っている中山間地域にお金を落とす仕組み、例えば農産物の直接購入や下草刈りに参加を年に1度どこの集落でも行動して欲しい。

しかし、予備知識もなく、安全講習も行ったことのない都会の人々に本当の意味での農村暮らしを教える時間を高齢になった人々は、器用に出来ない。

Nomachi(ノマチ) では、都市住民を受け入れて、地域の農産物直接購入を行っています。

頂上付近にある山小屋で親睦会

 

また、個別に刈払い機講習も行い刈払い機の操作など田舎暮らしに必要な農機具の操作をマンツーマンで指導もしています。

( 刈払い機講習指導 ひみ里山くらぶサポーター 4000円、一般6000円)

 

刈り払い機講習 刃の装着

 

これから益々登山道や遊歩道の整備が出来なくなり荒れた山が増える前に、

登山者の方には、地域との関わりをもっと密接に考えて欲しい。

ちなみに私が氷見に移住する前にいた富山市八尾にある白木峰では、

関係人口の人々が積極的に地域と交流をもちながら、山の保全活動を行っています。

関係人口が地域と馴染むのには20年ほどのスパンが必要。

しかし、都市と農村を繋ぐ人材が不足しているし、そういう人材育成である地域おこし協力隊も近年ことごとく失敗。

地域おこし協力隊は、任期を過ぎたら地域から離れて集落の衰退は深刻な情態だ。

「人が善い」、「自然が美しい」

だけでは、地域の活性は、あり得ない。

これから地域で転換しなければならないのは、無償のイベントだけでの賑わいではなく、

経済活動を廻して定住出来る地域づくりを行かないと、富山の財産である中山間地域は、消滅に向かっている。

Nomachi では、農村体験、地域との交流体験は、365日実施しています。詳しくはこちら

将来食料買えなくなるね!解る人だけ、今すべきことを行おう《農村体験》

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