2019/02/14
著者の活動は、地域おこし協力隊退任後も変わらず、
- 6次産業化を含めた生業づくり、
- 都市農村交流、
- 関係人口づくり、
- 移住定住促進
儲かりは、しないけど地域のおじいちゃん、おばあちゃんが
生涯現役、いきいき働き場所・活躍場所づくりを目指しています(高齢者活躍)
お米の小包装作業
脇之谷内米は、米の成分分析を出してもお分かりの通り、美味しい
食味値82点の高評価!美味しいお米富山県産氷見市里山のてんたかく/blog/13436
脇之谷内のお米の小包装は、地域のおばあちゃん、
くにちゃん(84歳)・ひなちゃん(82歳)のお仕事
3合のお試しサイズから、2㎏、5㎏、10㎏の米袋に
小分け、ラベル貼りをしています
作業は、30kgの米袋を概ね30分から1時間程度
おばあちゃんたちには、この時間がちょうどいい
いつも自分たちが作り出来上がった米の小包装を
ニコニコしながら
「綺麗にしあがっているね」
と誇らしげに大切な感情を持って言われると
胸が熱くなります(^○^)
ちなみにお二人の婆ちゃんたちには、ボランティアではなく
7日間程度で謝金として6000円程度お支払いしています。
空いた時間で、仲良し二人組、とってもかわいいです。
脇之谷内米てんたかくの特徴は、
コシヒカリよりもあっさりとしていますが、
風味や味は、粘土質の土壌でしっかりとした味わいでスーパーで購入する
ブレンド米のコシヒカリよりも美味しい評価を得ています。
脇之谷内米のお米は、本ホームページからでも販売可能
または、
氷見漁港場外市場もりの番屋
そよかぜ農産物直売所(富山市掛尾店、富山市藤の木店、高岡市野村店)
で販売中。本blogを読んだ方、是非お米ご検討してみてください。
【初めて高齢者と取り組むは断られる】
若い人を含む高齢者と関わったことがない人が、
初めて高齢者の方々に作業をお願いしても断られる場合が多い。
高齢者の方々は、初めて接する人に明確な作業指示がない場合、
また指示や依頼すると人との信頼関係がない場合、
「自分では、役にたたないから、遠慮する」
といって、なかなか纏まらない場合が多い。
著者が高齢者の人々と作業を行えてきたのは、著者の農作業経験値不足、
高齢者の生活の知恵 を最大限に発揮できる作業から始まった。
4年前、初めて氷見に訪れた年度に、日々協力隊活動業務とは他に
自らの農地を耕し多忙にしていて、大豆を収穫したけれど、
乾燥・処理という工程を自分ですることが、間に合わず、
婆ちゃん達が、昔していたことを代わりにしてあげるという好意
婆ちゃん達の自信ある作業をすることのから始まった。
それが、4年前2015年に行った大豆の選別・豆たたき
著者自身も手際のよい婆ちゃんたちの作業を動画にしてyoutubeで公開。
自信のある作業は、高齢者も積極的に取り組んでくれる。
再生回数2787回;2019/2/14
1つ自分たちが自信を持って出来ること、個性を見いだせることが出来れば
地域の高齢者の活躍の場づくりは出来やすい。
【高齢者作業の5カ条】
高齢者に作業を依頼出来る関係性が構築出来ても、高齢者の特異性を見出して
作業に反映しなければならない5カ条の注意事項がある
1.作業時間
80歳以上の高齢者の方に活躍していただく場合、作業時間は1~1.5時間程度を心掛けている。
田んぼ作業の場合でも半日程度が良いと思われる。1日作業である場合は、2日に分けてする。
2.作業体制
絶対に1人作業はさせては、ならない。依頼者も同伴しなければならない。
著者は、まだ経験がないが、よく高齢者の爺ちゃんが、山で下草刈りや枝打ちなどの作業で、
誤って怪我をしたり、脳卒中などになっても、周囲に人がいないと手遅れになったケースを何度も見ている
3.お茶タイム・休憩
2時間以上する場合は、その中間点当りでお茶タイムを入れた方がよい。
お茶タイムをする場合、依頼者自らが高齢者・特に婆ちゃんにおもてなしをすることを推奨する。
婆ちゃんたちは、生まれてずーとお茶を他人に入れたことはあるが、
他人から入れられることは、本当に少ないというかほぼない。
著者と著者の周りに来た記者さんたちには、積極的にこの行為をお願いし、
気をよくした婆ちゃんたちは、さらに会話が砕け、よい記事になる場合が多い。
4.力仕事
高齢者に力仕事は、厳禁! 概ね2㎏以内にする。
5kg程度のものは、個人の体力に合わせて判断。
力仕事の中でも、握力を使う作業には、細心の注意が必要。
なぜなら、高齢者の婆ちゃんたちは、
ペットボトルや缶コーヒーの蓋を取ることもままならないほど
手の握力が低下している人もいる。
ですから、力仕事は、依頼者側が率先して行うことを推奨する。
5.計算・思考力
計りで計量するときには、アナログなバネばかりに印、マーキングをするほうが理解しやすい
けど、精密な計量の場合、デジタル機器を使う場合は、
目標数値とその前後の許容誤差の数値をすべて表示したほうが効率的
【まとめ】
著者の前職が建設業界の現場監督であったため、長年作業手順を作成してきた。
また、作業手順を作る際に、労働安全衛生法や労働安全衛生規則といった基礎知識についても
習得していたとこが、今の高齢者の働き場づくりに役立っている。
これまで多くの建設現場に従事し、直接作業員の人々と
現場にあわせた作業環境づくりの経験値は、著者自身の財産である。
都会を離れ、田舎暮らしを望む人には、都会でのサラリーマン生活が役にたち、
それが武器になる場合も十分にあるので、都会での仕事でも中途半端にせず、
ある程度極めて特化出来る地位や経験値を積み重ねてくることが、田舎暮らしの応用にもつながる。