2024/06/28
【農業の担い手不足、即対応】
ちょっと前(6/15,16)の話ですが、
筍工場の社長から電話があり、
「缶の並び替えがしたい。明後日日当1万円で男性3名ほど集まらないか?」
と相談を持ち掛けられた。
18㎏ほどある缶の移動、力仕事で、男性が必要なのだろうと想像が着く。
けれど、社長に対して、
「男性3名は、厳しいかも。女性も含めてでよいか?
日当を辞めて、男性も女性も同額で時間給での支払いと、
初めての作業なので2日にわけて対応したい。」
を社長に提案して、承諾を得られた。
4月の筍加工工場の様子
地域のお母さんたちと混じってお手伝い
【余談・中間的立場の必要性】
これから富山県の中山間地域の農林業に特化した働き方、募集の仕方、作業内容に対しても、
中間となる立場の人、地域の要望、都会の人々の能力内容、その両方を理解しながら、双方が歩み寄れるような人材が必要。
これは、Timeeなどの人材派遣では、出来ないローカルな強み。
しかし、現時点で、富山県内において農家と都市住民の個性や特徴を理解している中間的立場の人材が不足している。
本来なら、そうした中間支援的な役割を地域おこし協力隊が行えばよいのだが、
残念なことに富山県でなリアリティな中山間地教育を行っておらず、格好ばかりのパフォーマンスでしか行われていないと感じる。
その理由として、かつては、地域おこし協力隊も農村部にも入り込んで農業支援をチャレンジしてきたが、ことごとく失敗。
(消滅可能性都市ワースト3の朝日町、南砺市、氷見市での地域おこし協力隊活動実績を調べてもらえれば、その地域での定住率は、ほとんどゼロ。
また、農林業に特化した協力隊活動ミッションを3年間継続して行い、その後事業として起業した人材は、数名でしかない)。
けれど、こうした失敗を失敗と認めず県や市町村の行政は反省していないように感じる。
行政は、失敗と認めず成功したと思わせるような報告を行い、上っ面だけの協力隊の肩を持ち、
地域の不平不満を置き去りにして地域の疲弊し、著者は、加速的に進行していると地域側の意見を耳にすることが多い。
結果、富山県内で行なわれている地域おこし協力隊業務内容は、農村支援が機能不全となっているように感じ、
行政の小間使いや協力隊員の自分の好きな遊びなことだけを行わせている学生サークル的な内容に
年間400万円ほどのお小遣いを国民の税金から差し出している。
このままでは、本当に富山県の中山間地域の農林業が失われてしまう。
【新たな関係人口、農林業の支援】
話しを戻すが、社長から要望を受けて直ぐ様、 ひみ里山くらぶサポーター (関係人口)の何名かにfacebookを通して連絡。
農林業で担い手不足と言われている中で僅か1日で、15、16日ともに4名集まった。(1名病欠で結果3名)
そして、社長の想像以上の働きを行い、驚かせ、結果両日とも半日程度の作業で目標の製缶並び替えを行えることが出来た。
こうした実績は、都会では受けているTimeeだが、富山県内の農林業に特化していえば、手前味噌ではないが、
Nomachiのほうが質、人材ともに上だと感じられれる。
昨年までは、この18㎏ある缶を70歳を超える女お姉さまたちが頑張っていたと思うと、胸が痛くなる。
行政は、ここの缶詰工場に限らず富山県内の6次産業化の実態を自分たちの足で現状を見に来ない。
また、行政職員は、言われないと動かない。声を上げていない活動については、冷遇だなとつくづく感じる。
故に #Nomachi のような、消費者と生産者がつながるような仕組みが富山のあちこちに出来ることを望むが、
私自身20年かけて試行錯誤しながら積み上げてきた実績だから出来るのであって、ここまで広げるのにも最短で10年以上かかると思う。
やっていない者にこのことを言うと上から目線の発言と言われ、自分たちがやっていないことを理解せず、常に対等に話そうとするのは、情けない。
地域おこし協力隊の任期3年なんて、最低限の基礎の基礎しか習得出来ない。
こうした現状を真剣に行政や農林関係者が目を背けず挑んでこないとこと、生産者の悲惨な声が消費者まで届いていない。
遊びの収穫体験 都会の人々にあわせて、手狩りでの稲刈りを行う。
通常ならコンバインやバインダーなどの機械を使って効率化を図る。
手狩りは、機械が入れない部分に限定される。
【ひみ里山くらぶサポーターの躍動】
今回の筍工場のお手伝い以外にも #ひみ里山くらぶサポーター の今年の活躍は、目まぐるしい。
今年半年の中で、
◎1~3月原木椎茸の生産作業委託
◎3月原木椎茸の摘み取りから出荷までの委託
◎4月営農組合脇之谷内での苗づくりやマコモタケの田植え
◎4~5月筍工場の水煮づくり
◎放置された無農薬稲積梅の摘み取り
などなど、本当に高齢化した農家さんのところに入り込み、十分な即戦力となっている。
その即戦力となるために、@Nomachi(ノマチ)では、日々農村体験を受け入れ、
都会の人々の自己研鑽、農家や里山へのコミュニケーションを学んでもらっている。
ですから、ボランティアを自己犠牲だと思っているような活動ではないと伝えたい。
ただ募集は、誰でもよいというわけでない。ノルマは全くないが、一生懸命に作業を行ってくれる人。
自己犠牲だと思わずに自己研鑽と考えてくれる人。
現代社会で、人の顔色見ながら作業を行い、答弁だけは達者な若者には、不向きなのかもしれない。
参考に、ブログで、別記事に書いた
で該当するような人材は、お断りをしたい。
けれど、その認識がありながら、自分を変えたいと思う人は、歓迎します。
行政批判して相変わらず、行政は真反対なことを進めて富山県の中山間地域の衰退を加速させているが、
サポーターをタグ付けしたことにより、他団体の関係者から、
お誘いを受けて農作業に従事されているメンバーもいるようになり、少しずつですが、小さな関係人口の広がりが浸透しだしてきている。
缶を台車に乗せて移動
缶の並び替え完了後