2019/03/01
氷見市とゆかりのある関東(川崎市)と関西(枚方市)2つの都市
2018年4月20日(金)、21日(土)、22日(㈰)に神奈川県川崎市セレサ川崎
お呼び
同年11月11日(日)大阪府枚方市コマツ大阪工場へ氷見の里山商品を出品しながら
氷見農村観光アンケートを実施しました。
4月20日~22日 セレサ川崎 農産物出品
11月11日_コマツ大阪工場 出品
氷見市と川崎市 有効提携都市
川崎市と氷見市は、浅野財閥を築いた浅野総一郎が氷見市の出身である縁で、
以前より親交がありました。
観光、芸術文化、工業の盛んな川崎市と、
豊かな山海の美味と大自然に囲まれた氷見市は、
北陸新幹線開業をチャンスとして、
両市の交流がますます活発になるよう
市・観光協会・商工会が有効提携を結んでいます。
そんな川崎市麻生区にある農協直売所セレサ川崎麻生店で
氷見の農産物出店と農村観光アンケートを行いました。
詳しくは
氷見市と枚方市 株式会社小松製作所工場立地都市
株式会社小松製作所は、 コマツ氷見工場 コマツ大阪工場 がある所在地
その関係で、氷見市商工会議所では、
毎年コマツ大阪工場での「わくわくケンキフェスティバル」に出店し
干物や氷見うどん、氷見米などを出品しています。
関東関西の都市住民237名からの氷見農村観光アンケート結果
上記関東・神奈川県川崎市セレサモス川崎麻生店来店者3日間172名と
関西・大阪府枚方市コマツ大阪工場イベント来訪者65名に対し
氷見市脇之谷内のお米 てんたかく 3合(450g)をプレゼントをする代わりに
氷見市農村観光アンケートを実施した。
詳細データについては、別途の機会で発表したいと思っていますが、
概要については、下記の通りです
氷見農村観光アンケート結果 セレサ川崎
PDF版はこちらをクリック
氷見農村観光アンケート結果 コマツ大阪工場
PDF版はこちらをクリック
【年齢】
どちらも全国各地からの特産品が出されており、特産品60代以上と、食べ盛りの子供が多い40代の回答が3割を超えている。
また、農産物に対し、10代~20代の若者が、両イベントに参加する率が5%以下に留まり低かった傾向がある。
また、概要には記載がないが、本アンケート回答者7割が女性であり、
特産品を都会で販売するためには、助成目線での販売戦略(安心安全、お洒落、お得感)が必要であると思った。
【氷見市の認知度と観光】
氷見にゆかりのある土地柄のせいでもあったのか、6割以上の人が氷見を知っていた。
ただ、20代以下の若者世代は、魚を食べないせいか、氷見寒ブリの認知度は低く、
氷見米や氷見うどんのことをしっているものが8割を占めた。
ある民家での刺身盛り合わせ
氷見に訪れたことがある都市住民において、
関東では24%の人たちが氷見に訪れたことがある
関西では、35% の人たちが氷見に訪れたことがある
結果となった。
また、氷見に訪れたいと思わない人も40%近くの人が感じている。
概要版には記載がないが、氷見の民宿の来訪者数割合は、
関東では10% の人たちが氷見の民宿に滞在
関西では、13% の人たちが氷見の民宿に滞在
氷見の民宿の認知度まで範囲を広げても
関東では、25%にしか満たず、75%の人が氷見の民宿を知らない
関西では、41%の人が知っているが、59%の人が氷見の民宿を知らなかった
氷見の民宿 美岬 の夕ご飯
氷見市を知らなかったり、知っていても氷見の民宿を知らない観光客がいるのは、
4年間年末氷見漁港場外市場ひみ番屋街で焼き芋販売をしていて、実感している。
多くは、素通りであり、氷見の街中や農村で滞在するような観光がないことが顕著にわかる。
ただ、番屋街での焼き芋や、関東関西でのアンケートを取りながら、氷見の民宿を
自分の撮った画像でアピールすると、皆さん「素敵ね」「安いね」といった好印象を与えている。
【田舎暮らしについて】
関東・関西両方で田舎暮らしについて将来希望・考えた事があると回答したのは、
関東では、31%の人が考えており
関西では、54%の人が考えていた
内閣府の「農山漁村に関する世論調査」においても、
都市地域住民の農山漁村地域への定住願望は、
2005(平成17)年の20.6%から2014(平成26)年の31.6%へと増加している。
内閣府より高い数値が出た結果は、イベントアンケートを取った場所が、
JA直売所や、コマツイベントフェアなど、自然志向の意識が高い人々の
集う場所であったこともプラス方向に働きかけていると推測する。
農村の日常を体験 稗取り作業をする都市住民 著者管理圃場で365日受付対応可能
【農山漁村観光について】
農山漁村観光について興味ある・少し興味があると回答した人数割合は、
関東では、77%の人々が関心をもち
関西では、75%の人々が関心を抱いてた。
全国屈指のウオーカーの評価も頂いた せっかくウオークin臼ケ峰往来 (NOMACHI企画・運営)
【興味があるイベント】
上記の農山漁村観光について75%以上の人々が興味があると回答してながら、
興味あるイベントについて、地元交流のイベントが
関東では、5%の人々しか興味がなく
関西では、2%の人々しか興味を抱いていない
このことから、行政主導やこれまでやってるような地元交流では、
都会の人々は、満足しないことがわかる。
私が開催している都市農村交流イベントでは、9割以上の人々が満足というアンケート結果で証明されており、
違いは、明白。その答えは
適正な参加費用を頂いている
行政主導の無償に近いイベントでは、主催者側も甘えがあったり、
年数を積み重ねてくると慣れを生じて品質が悪くなる傾向にある。
このような都市農村交流にしないためにも、裏方がしっかりとして、
意識の高いおもてなしが必要となってくる。
年々、婆ちゃんたちの質の向上と同時に参加費を挙げても満足のいく藁細工体験
(NOMACHI企画・運営)
まとめ
私自身は、氷見市の街中のことは、ほとんど知らない。
ただ、携わっている中山間地域の人々の声として、市職員が、地域と密接な関係かと尋ねられると
西日本各地で行われている地域活性化先駆的地域を見ていると、まだまだ伸びしろがあるように感じる。
氷見市に限らず中山間地域に入り込むことは、街中の人々にとって、
そうとう難易度が高い!
実際にそこで暮らす人々でも土地や水をめぐって、隣近所で争いがある場合もある。
また、かつての農地や山林所有者が未だに威厳をかざし、新しいことを始めるにあたって
自らの小さな損失と大きな地域の利益の物差しを計らしても、
自らの小さな損失に目くじらをたてる場合がある。
これらを改善するには、他県で行われている事業や活動を知ることに他ならないが、
氷見市では、この知る教育がまだまだそこに暮らす住民1人1人に浸透されていない。
3月6日㈬脇之谷内里山づくり実行委員会では、
法政大学図司先生を招致し、勉強会を行います。
仏生寺地区やこれまで連携を行ってきた氷見市の里山関係の人を優先に
勉強会を開催しますが、興味のある方、是非ご連絡ください。
「農村再生と関係人口」のための研究会
開催日 平成31年3月6日(水)
会場 仏生寺公民館(氷見市惣領1927_ひみラボ水族館隣)
参加対象 地域活性化に携わっている方
地域おこし協力隊、行政関係など
申込締切 3月1日(金) あと2~3名対応可能
プログラム
- 現地点検
- 時間 14時~17時
- 場所 脇之谷内集落点検
- 内容
- 参加費 無料
-
研究会
時間 19時~20時30分
講師 法政大学現代福祉学部
教授 図司直也
- 内容
①脇之谷内での取り組み
②講演「農村再生と関係人口」
③質疑応答
- 参加料 無料
-
懇親会
- 研究会終了後、懇親会を1時間程度開催します
- 時間 20時45分~22時
- 場所 ふる里膳新(氷見市仏生寺5287)
- 参加費 2500円
【問い合わせ】
脇之谷内里山づくり実行委員会 事務局 稲垣信志 090-1851-8441
※宿・帰路の交通が必要な方、ご相談ください
【後援】
氷見市 、 富山新聞社 、 北日本新聞社
図司直也氏プロフィール
昭和50年生まれ。東京大学大学院農学生命科学研究科博士課程修了。
農学博士。
㈶日本農業研究所研究員、法政大学現代福祉学部専任講師、准教授を得て、
平成28年より教授。専門分野は農山村政策論、地域資源管理論
著者に、『地域サポート人材による農山村再生』(平成26年,筑波書房)、
『田園回帰の過去・現在・未来』(平成28年,共著,農山漁村文化協会)、他
地域振興・人材育成に関するアドバイザー等を歴任