2016/12/06
氷見市仏生寺地区脇之谷内は、仏生寺しいたけの生産地
今回の農業希望者研修の受け入れ先は、 仏生寺椎茸生産組合(仏生寺しいたけ園)にお邪魔しました仏生寺のしいたけ
氷見を含めて、富山県において農業で生計を立てる場合、 雪の降る冬季は、圃場での生産・出荷が難しい だから、冬場仕事を作らないか、冬場仕事の分も春から秋にかけて稼ぐしかない 仏生寺椎茸は、原木シイタケ栽培でありながら、通年通して生産されている そして最盛期は、冬 冬の生業を学ぶために今回初めて研修をさせて頂きました 原木しいたけ、これまで自然の中で育てるものだと思っていましたが、 仏生寺しいたけ園では、ハウスの中で綺麗に陳列して栽培 ここにあるほだ木(しいたけが栽培される原木)の数、なんと1万本!!! 若い時は、7万本ほどのほだ木を扱っていて、1日3~4回も摘み取りをして 作業も朝4時頃から深夜まで行われてたそうです原木シイタケハウスの様子
ほだ木に生えている プリプリのしいたけ
【原木しいたけと菌床しいたけの違い】
市販で販売されている大半は、菌床(おがくずの中にしいたけ菌を植え付け栽培)で行われている。
原木しいたけとは、字のごとく、実際にほだ木と言われる木に25センチ程度の間隔で菌を打ち込んで、栽培する方法。
菌床と原木のしいたけを比較すると、原木のほうが、肉厚であり、ギュッとした実のしまり具合、ぷりっとした弾力性がすごく、食べ応えがある。
菌床にくらべ原木しいたけの場合、栽培管理や工程が多く、その分商品として値段が高くなるが、美味しい
【本日のお手伝い】
まずは、椎茸生産組合会長のお宅に行って挨拶。会長から椎茸栽培の苦労話を伺いしました。 その後、近所にある湖南小学校の生徒たちが打ち込んだほだ木を学校へ運搬作業のお手伝い。 氷見市内では、小学校が地域の産業と密接に関わりながら地域を学ぶ授業が、盛んに行われている。小学校に並べたほだ木
小学校でのほだ木を運搬後、山に出かけて、乾燥椎茸用のほだ木の設置を行う ほだ木は、長さは一定であるが、太さも違えば、曲がったものもある 1本1本の癖があるほだ木を、上手に寝かせながら配列 以外と難しい六田さんに整列の仕方を学ぶ研修生
仏生寺で栽培されている椎茸は、
浸水打木 という作業方法が用いられている
ほだ木を仏生寺の豊かな湧水に1晩浸し、ハウス内で椎茸の栽培に適した温度管理をしながら栽培する方法
沈水してあるほだ木
次に、ハウス内で、採取を終えたほだ木を再びハウス外に運びだすために、専用の柵に詰めて行く作業を行う。これも、山で行った作業同様、木の太さが一定ではなく、曲がったほだ木もあるので、均一に並べて行くのは、大変である。
手前、柵に並べおえたほだ木 奥、ほだ木を柵に陳列中の研修員
今回、パック詰め作業は行いませんでしたが、このように均一にパック詰め作業が1つ1つ手作業で行われて市場に出回っています
仏生寺しいたけ パック詰め作業の様子
朝8時から夕方4時までの短い時間でしたが、作業終了
お世話になった仏生寺しいたけ園さんから、
本日取れの椎茸
干しシイタケ
猪のお肉
頂きました(●^o^●)
仏生寺しいたけ園さん、ありがとうございました
お土産をいっぱい頂いた農業研修生
氷見市地域おこし協力隊・稲垣信志は、里山で農業を志す人、里山で暮らすことを希望している人のお手伝い(就業支援、居住支援)を行っています。 移住定住を心さず一人一人の希望にあわせて、氷見の生産者と接し、双方のマッチングを行っています。興味ある方、お気軽に是非ご連絡ください。 また、ガチな移住定住ではなく、プチ的に里山での暮らしを体験したい場合も大歓迎です。