2019/01/21
都会から北陸に移住を考えている方の移住支援、案内を行います。
今回は、雪おろし(雪すかし)について。
氷見で屋根雪おろしは7年に1回程度ですが、新たに取り付けた軒など、弱い部分に関しては、定期的に行います。
積雪1m未満の里山から積雪3mまでの豪雪地帯の雪おろしについて記述。
魚介好きで北陸を田舎暮らし候補地にしている人には一読価値あり。
氷見で、近年屋根雪おろしは、されていませんが、新たに取り付けた軒など、弱い部分に関しては、定期的に行います。
本ページは、
豪雪地域にはいかない地域での雪すかしを記述します。
なお、豪雪地帯での雪すかしに関しては、
筆者が大長谷時代に行っていたページを参考にしてください。大長谷山里だより
軒などの雪すかし方法
(1)脚立の設置方法
脚立を使って雪すかしをする場合、
自らが雪の正面になる場所に脚立を設置するのは、絶対に避けましょう。
雪が直接落ちてきた場合に、逃げ切れず、転倒します。
脚立に上って雪すかしを行う場合、斜めから横にある雪をすかす。
脚立は、面倒でもこまめに移動しなければならない。
(2)足場の確保
雪すかしで、脚立を使う場合は、必ず足場をしっかりと固定しましょう。
足場が悪いと雪が溶けたり、過度な荷重がかかったときに転倒の恐れあり。
足場を確認。不安定は、事故の元!
上記画像は、梯子の根本の固定を疎かにしている。
足場の根元をしっかりと踏みつける
面倒でも毎回行う
しっかりと固定した足場
(3)雪おろし
雪おろしを行う場合、何度も言いますが、正面に入らない。
自分の体と雪が落ちる垂直方向から斜めの雪を下ろす。
1度に下ろす量は、下ろす道具の幅まで。欲張って多くをすかそうとしない。
まずは、1度に撤去出来る量分に、切れ目を入れる。
次に底面部にスコップを入れ、雪を撤去する
雪に切れ目を入れることで、雪の落ちる量を一定にする。
切れ目をいれないと、雪は落ちにくい。
また、一気に落ちると雪に飲まれて事故のもとになる。
(4)雪をおろしで注意事項
次回雪すかしを行う場合に、雪が落ちやすいように、
20~30センチ程度雪を残しておく。
また、瓦屋根の雪おろしをする場合、屋根瓦に雪留めがあるか、ないかで違う。
雪留めがない場合、すべてがズリ落ちる場合がある。
軒と瓦が縁が切れている場合、瓦の雪が滑る場合がる。
実際に雪が滑ってしまった状態
画像の中心よりやや右側に亀裂が入って雪が10㎝程度滑っている
(5)後処理
屋根から落とした雪は、ママさんダンプで処理する。
そのままにしておくと、夜凍結して処理が大変。
また、連続でどか雪が降ったときに、処理できなくなる。
ママさんダンプで雪を運搬
雪の捨て場は、家々で異なる。
富山県で家を購入する、借りる場合、この雪透かしの雪捨て場の確保は常識。
(6)雪すかし完成
おおむね1時間程度で、雪すかし完了。
雪すかし、今後里山で高齢化がますます深刻な問題である。
将来北陸の田舎で暮らしたいと思う方、是非今のうちから、
都市農村交流で、雪すかしを何度か体験をすることをお勧めする。
著者自身も、始め余計な筋肉を使って、翌日筋肉痛だった。
無理なく、安全な雪透かしを習得するには、経験が大事だと感じる。