2025/02/23
マスコミや消費者は、
『米が高い』
と言うが、
中山間地域で作る米は、自前で農機具揃えて
田んぼの形も歪で法面も長く
1反のお米を作るのに
約100時間近くかかり、
時給換算にすれば100円以下。
方や、平野部の大規模な田んぼだと
1反当たり23時間ほどで出来るらしい。
国から田んぼの助成金があり大規模で四角形で効率よく、
最新鋭の農機具も補助金で買えるから、採算が取れると思う。
米農家は、売ることが下手。
自分たちで保管して、通年通して販売することが苦手。
個人相手だと、毎回配達や出荷しなければならず 大変。
だから、農協や米問屋に新米が採れたら直ぐに売り捌く。
令和6年度産のお米は、農協も米問屋も例年の2倍の価格以上で
買い取ってくれたが、
これでも中山間地域の米農家は、
赤字補填が少なくなっただけ。
当然専業米農家だけでは、食べて行けない。
中山間地域の米農家は、年金暮らしでなんとか
凌げるお年寄りしか出来ない職業。
米を食べる消費者の皆さん、
米の価格を
「高い」
という前に、価格があがって農家は、贅沢をするようになりましたか?
否、質素な暮らしは 変わらない。
消費者の皆さんが、贅沢な暮らしから、少し我慢することで愚痴をこぼす?
マスコミが、あおり立てることで、農家は、心を痛めています。
米の価格が高騰しても、中山間地域で米農家を子供や孫に
継承したいと考えている生産者は、ほぼゼロ。
なぜなら、
労働対価に見合うだけの賃金がまだまだ稼げない。
ほとんどの米農家が、自分の代で耕作を辞めて、
将来は、放棄地にする選択肢しか残されていない。
《お願い》
米が「高い」 と思うなら、直接農家から購入すればよい。
けれど、
「高い」
と思うような人には、農家は、米を売らないだろう。
農家の農作業を自らも手伝い、
時給100円の辛さを体感して欲しい。
梅雨前の泥濘のなかでの除草取り。
8月の熱射病と闘いながらの畦の草刈り。
きっと「高い」と思う消費者は、根を上げる。
そうして、米がダメなら、パン や 麺を 食べれば良い
と気持ちを切り替え、益々日本の国力が弱くなってゆく。
けれど、その様な中からも農家に寄り添うような関係人口が増えてくれたらと
Nomachi(ノマチ) では、365日農村体験を実施し、
生産者と消費者の間に入って中山間地域の活性化に挑んでいる。