2021/06/11
日本の農業で、5月から10月までは、草との闘い
特に裏日本と呼ばれる日本海側の富山県、石川県は
「弁当を忘れても傘わすれるな」
と言う諺があるくらい、雨が多く、野菜も育つが、雑草の育つスピードも半端ない
時として、野菜よりも雑草の伸びるスピードが速くて、負けてしまう場合もある。
5月におこなった紫蘇の雑草取り
農村での暮らしで兎にも角にも覚えなければならないのが、草刈りだと思う。
農村では、80歳のお婆ちゃんでも、鎌で草を刈るのは当たり前。
凄い人なら、刈り払い機もらくらくこなして、畑や自宅の周りを綺麗にする。
たかが草刈り、されど草刈り
草刈りをすることで田舎のコミュニケーションの幅がぐっと広がります。
詳しくはこちらのblog
田舎コミュニケーション=草刈り&よそ者の失敗に陥りやすい事例 /blog/16084
NOMACHIの草刈り講習会・実地体験
6月にはいっても、頻繁に都市農村交流、農村体験に訪れる人が止まない。
たかが草刈りですが、されど草刈り。
これまで多くの人々に草刈りを指導してきましたが、現代人は、平生自然と向き合っていないので五感が退化していることが判明。
田舎の婆ちゃんが簡単に操作する刈り払い機を扱うのに時間がかかることが解りました。
刈り払い機(左;刃、右;紐)
金属の刃と、紐で使い分け
細かく分類すると、金属の刃も柔らかい草と、雑木、笹で刃の材質が異なる
スパイダーモア のり面の草刈りに威力発揮!
ハンマーナイフモア
平地の雑草刈りに活躍
NOMACHIの草刈り講習では、上記機械操作の講習を行っています。
ハンマーナイフモアの操作講習状況
スパイダーナイフモアの操作講習状況
田んぼの畔の草刈り講習状況 40代女性
田んぼの畔の草刈り講習状況 60代女性
ここでいう五感とは、
簡単に言うと
視覚
地面は平行のようで平行ではない。たえず、小さな傾斜がついているが、それを瞬時に判断できない。
雑草の中から蛙や蛇などの生き物がいる。蛙なら大丈夫だが、危険動物、蛇や蜂などを察知する視覚や六感が必要。
聴覚
刈り払い機でも、ハンマーモアなどの草刈り機でも、エンジン音を聞き分けるのことが大事。負荷がかかりすぎるならアクセルを強めるし、負荷がすくなければアクセルを弱める。絶えずどのようなエンジン音なのかを耳で聴いて脳で判断を行う。
田畑で1人作業なら他の人との接触はないが、共同作業の場合、他の人の刈り払い機のエンジン音も聞き分けるようにならなければならない。
触覚
初心者を教えて気付いたことの一つに、繊細なアクセル操作が出来ない
田舎のおっちゃん、おばちゃんは刈り払い機で1㎝ほどの調整を行いながら草を刈る場合もある。
また、草の生え具合と刈り払い機の刈り具合の抵抗を手と耳で感じて、スピードの強弱をつける。
嗅覚
エンジンの異臭、刈った草木のにおいを感じる。
特に山椒などを刈ったときには、かなりのにおいを感じられる。
味覚
作業に直接は関係ないが、周囲には美味しい自然の食べ物がある。
また、草刈りを行うことで、美味しい食材を発見できる。
NOMACHIでは、現在草刈り講習・実地演習を無償で行っています。
初回、備品購入費500円徴収あり
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