親子体験【親が教えられなくなった野外教室】/365日田舎体験

     

週末は親子体験!親が教えられなくなった野外教室・氷見の里山

ひみ里山くらぶの田舎体験は、大人向けに情報発信を行っていますが、

令和3年の春休みは、食育に関心の高い母親から、原木椎茸に触れさせたいという理由から

「小さな子供を連れて体験させたい」

と言う相談があり、思考錯誤しながら、4組の家族の田舎体験教室を開催しました。

そのうち、2組は、過去にもひみ里山くらぶの参画団体のイベントに参加した子供達

子供でも容赦なしにガンガンいろいろなことをやらせて、涙目になっている子もいるが、

終わったあとは、「また、参加したい」と言って、訪れてくれることが、嬉しい

 

 

 

 子供の参加率が増えてきたのは、参加者自信がFacebookやInstagramで情報発信をして宣伝を行ってくれるようになってきたので、

参加者の投稿を見て、新たに「自分たち家族も訪れたい」と願う人が増えている。

5年前氷見に訪れた時には、

「ここには、何もない」

とぼやいていたおっちゃん、おばちゃんたちの口癖から

今ようやく、

 何気ない日々の田舎暮らしの活動を

  そのまま体感させること

その価値を外部の都市住民と自分たちが触れ合うことで意識が産まれ出している。

さらに、そんな自分たちが、

 講師を行ったり、自分たちが育てた生産物を喜んで直接消費者がから購入してもらっている

ことで、ここには何もないと言ってネガティブだった思考から、自分たちの誇りと自信につながろうとしている。

何気ない田舎暮らしの日常生活の仕組みを体験する活動が、大人のみならず、子どもも参加することで、少子高齢化となっている地域に子供の声が飛び交い、

受け入れる地域の人々からも支援を頂き、さらに自分たちの元気の活力となって喜んで頂いている。

 

令和3年春の親子田舎体験・野外学習の内容

山菜採り(セリ)

2月下旬から3月下旬まで、春の山菜として一番は、セリ

冷たく綺麗な仏生寺川の源流から流れる小川での芹採りは、参加者にとって魅力的。

泥がついて根っこごと摘み取り。

昨年秋から高岡市の就労継続支援A型事業所の利用者さんも日々農業研修に訪れている。

彼らからセリの摘み取りから、下処理までの工程を教わっている。

子供達が摘み取ってきたセリを水洗いをレクチャーするKさん(就労継続支援A型利用者)

 

山菜取り(フキノトウ・カンゾウ)撮り(葉ワサビ)

氷見の里山には、フキノトウやカンゾウが多数ある。

フキノトウ

フキノトウは、雪解けした場所が狙い目。

雪が解けたところから、ちょうど手ごろなつぼみが土の中から顔を出している。

また、成長したフキノトウも花芽を摘んで、葉っぱと軸だけにして調理すれば、フキのえぐみが和らいで、子どもも食べられるような味に変わる。

 

耕作放棄地の田んぼの畔でフキノトウ採り

カンゾウ

フキノトウのつぼみが花になったころには、カンゾウが田畑の周りで顔小出す

一見、その辺の雑草にしか見えないが、摘んで食べてみると甘くて柔らかい

カンゾウを孫に指導しているおばあちゃん

その他山菜(シャク・葉ワサビ)

時間が許せば、シャクや葉ワサビもご案内

葉ワサビに関しては、摘み取り次第では、根っこも引き抜く恐れがあり、

根っこを引き抜くと再度再生するに長い年月を要する貴重のあるもの

当教室では、取りはせず、撮りのみを案内している。

 

原木椎茸摘み取り

9割くらいの参加者が原木椎茸と菌床椎茸の違いを知っていなかった。

原木椎茸と菌床椎茸の違いについては、こちら

菌床椎茸と原木椎茸(山アワビ)の違い/blog/13205

 

実際に摘み取りを行う場合、椎茸がしっかりと原木に根をはり、採れない場合には、少し根本を取りやすくしてサポートしている

 

椎茸摘み取り体験の様子

 

原木椎茸殖菌作業

1本5kgから20kgほどある原木。

参加者のお子さんの器量にあわせて、その都度、現場対応。

小さなお子さんの場合は、椎茸駒打ち台を使用せず、地面で直接菌打ちを行っています。

子供達の器量にあわせて、少し困難な試練も与えつつ、無心になって駒菌を打ちこむことに楽しいと感じてくれています。

頑張って原木を持つ子供とそれを見守る母親の図

 

地面に原木をおいて駒菌作業を行う子供達

 

参考(通常の大人の椎茸殖菌作業の様子)

 

試食

自分たちが積んだ山菜や、ひみ里山くらぶの参画団体の食材を実際に調理して試食する。

試食についても、薪割り、火おこしも子供達に体感

普段は、両親がセッティングして食べるだけの状態が多いが、

本教室では、極力子供達に体験させている

ノコギリで材木を切断

火おこしも自分たちで

 

採れたての椎茸を炭火焼き

採ってきた山菜の料理

 

 

連小さいけれど経済効果1億円(夢)

価格設定に拘る理由

まだまだ粗削りであり、過去のリピーターやちょっとした知人が参加して頂いているので、モニタリングを兼ねて3月初めに1500円(原価)からスタートし、

今回は2500円の設定。ひみ里山くらぶリピーターは、2000円(500円は、参加者の備品購入費)

今後親子体験や大人の体験プランを将来的には4500円から6500円程度の価格でも楽しめる内容に充実させ、マニュアル化していきたい。

価格設定を高いという人もいると思うが、これまでの農村体験や農村イベント大長谷時代から含めて1000回以上大なってきた経験上、

格安の体験だと、質の悪い顧客が多い。

自身も過去大長谷時代に、格安の体験は、補助事業だのみの場合が多く、そういったところに集まる都市住民は、何でもタダだと勘違いし、集団行動が出来なかったり、自分勝手な行動をとりやすく受入れ側が疲弊した。

価格設定を上げることで、初めは来訪者が来なくなるかとも心配をしたが、実際には、価格を上げることで新たな顧客層が産まれ、顧客の質が多いにあがり、イベント運営も、参加する側の都市住民も楽しさがひろがった。

 

生産物の対価+付加価値を目指す

大長谷での2地域居住、都市農村交流を10年続けてきた経験を活かして、著者が氷見に訪れて各地域で農村体験を企画運営をこれまで3000人以上関わってきた。

氷見では初めて行う都市農村交流にタダでもいいとかお金をもらうのに抵抗がある人が多かった。

しかし、将来のこと、若い人々が地域を引き継ぎ収入を得るために必要な努力だということを言い続けて、今にいたり、価格設定については、こちらのお任せでさせて頂いているほどの信頼をようやく得る事ができつつある。

5年間の地道な地域の人々を主役にした農村体験のイベントづくりの経験をマニュアル化することで、地元のじいちゃん、ばあちゃんでもおもてなしが行えるような仕組みづくりを行えれば、地域の人々にも体験ガイド料や生産物販売料につながる仕組みが出来る。

生産者と消費者が繋がることで、体験の時一回の購入だけではなく、自分たちの育てた野菜やお米の直接購買者=ファンにもつながり、販路拡大、新規顧客にもなる。

参加者からしてみれば、普段はスーパーで綺麗にならんだ食材の生い立ちが自分たちの目線で判るし勉強にもなる、また育てた食材への愛情も湧いてくる。

都会暮らしの人々は、田舎の故郷がない人も多い。そんな田舎の故郷が無い人たちが、日本の原風景が残る氷見の里山で地域の人々と営む時間は、どこか第二の故郷を感じられるので愛着が湧いて、また訪れたくなる気持ちにもなる。

お互いがWINWINの関係。

 

他団体、街中との連携

本団体参画団体は里山が中心だが、消費者目線は欲張り。

いろいろなことを知りたいし、学びたい。

ですから氷見の宿泊施設や、飲食店とも連携を試験的に行っており、飲食店や宿泊の活用し、その経済効果は、1回あたり、2万円から5万円ほどになる。

初参加者に大人気のボリューム満点の川村食堂

 

タイミングが良ければ、試食にも巡り合えるお魚屋さん 神代鮮魚店

 

小さな額ではあるが、口コミで広げられる。

受入れ側の農村が無理なく、氷見市内で3か所程度週末にいつでも受けれが可能であるなら3.5万円×100日(土日祝日)×3か所≒1千万円

現在私自身が携わっている地域は、7地域あるので、それらの地域で半数の数であり、無理な数値ではないと思う。

また、昨年より定期的に各種団体でも受入れを行っている実績はある。

こういった氷見の里山n取り組みを県内でも10市町村ほど同じように出来れば、富山県内だけでも直接年間1億円以上の経済効果がある。

さらに、各自が自分の住む街に戻ったあと、直接地域産品を購入する仕組みが出来、年間購入費をスーパーなどを通さずに格安で新鮮な食材を流通させることが可能になる。

 

ひみ里山くらぶの農村体験

コロナ禍でイベントが出来なくなって、密を避けて少人数での農村体験を2020年秋より本格的に365日、いつでも行っています。

現段階では、実名の判るFacebookでの募集を優先的に行っていますが、Facebookをされていない方でも、Facebookで繋がっている知人を通して連絡頂いています。

ひみ里山くらぶの事務局-NOMACHIが提案する農村体験は、これまで各地で行われてきたお膳立てのあるイベントのような農村体験(気付いていないようで実際には都市住民にあわせて普段しない安全でおままごとのようなイベント体験が多い)ではなく、実際に農村で普段行われている農村作業を気軽に出来るようなプログラムづくりを行っています。


 興味ある方は、是非メッセージを残してください

 

参加者の感想

Sさんの感想(リピーター)

椎茸摘み取り、山菜摘みとデトックス

原木シイタケの摘み取りに脇之谷内へ。

今回は菌の植え付けや山菜摘みも♪

先生のスパルタ教育にちゃんとついていけたのか? 

本日の菌の植え付けノルマ分、なんとかクリアできました!

終わってからは山菜摘みに。

また雪が残っていたので(!)、山菜摘みはいつの間にか雪遊びに。。

シイタケ、フキノトウ、セリのお土産付きのてんこ盛り参加でした!

帰ってから、試食させてもらったフキノトウ味噌を使ったチーズパンを家でも。

子供にフキノトウ味噌が大人気!

日頃デトックスが必要な食事させてるかーと反省。

Kさんの感想(リピーター)

孫たちは 稲垣さんにいろんな経験をさせてもらい 親も祖父母も教えられないことを代わりにしてもらい 喜んでいました。

8日間の滞在を終え 先ほど孫たちは帰っていきました。

毎日毎日ぎっしりのお出かけの中 娘と上の孫ちゃんは農村体験が一番面白かったと話していました。

(ちなみに 下の孫ちゃんは旅館の卓球でした。)

夏もまた農村体験をしたいというので その時はまたよろしくお願いいたします。☺

 

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