2021/01/06
販売体験・社会学習
5年前、地域おこし協力隊1年目。経済産業省のRESASで富山県内で一番観光客の出入りが多い氷見漁港場外市場ひみ番屋街(通称;ひみ番屋街)だというのが判明。
速川活性化協議会に対し、焼き芋販売を提案したが、
地域の人々から、
「昨年(平成26年)行ったが、儲からない」
と諦めていた焼き芋販売を地域おこし協力隊の活動業務として提案し行ったことから始まった12月29日から31日までのひみ番屋街での焼き芋販売。
地域おこし協力隊当時は、年末に番屋街に訪れる人々の客層や農村の興味について
リサーチ目的で行っていた。
今年は、コロナ禍で、確実に客足が悪く辞めようかと思っていたが、
番屋街から電話で、
「稲垣さん、今年も年末の焼き芋販売されますか?
お客様から問い合わせがありました」
と嬉しい連絡。
また、新たにNPO氷見なごみの会においても、夏に育てた蕎麦を、
「金谷麺業に委託して新たに出汁付き年越し蕎麦セットを販売したい」
との申し出あがり、令和2年度もひみ番屋街での年末販売を決行!
焼き芋だけではなく、蕎麦やキムチ、椎茸と多くを販売することになったので、
1名体制では捌ききらないと判断し、応援者をFacebookで募集
師走・年末の忙しい時期にも関わらず、2日間で13名の人々が参加しました。
普段は、購入者として訪れる氷見漁港場外市場ひみ番屋街
令和2年春に、NGO NICEの国際ワークキャンプにおいても大学生らに
ひみ番屋街で売り子として、体験しながら
訪れる人の流れや客層、
- 来訪理由をリサーチ
- 購入者とのコミュニケーション
- 瞬時に購入者との値段設定
を楽しめる非現実的な世界を体感できる空間づくりの実績と経験があったので、
年末も一般向けに販売体験が出来ると計画し、実行した。
石川県からのリピーター Kくん
高岡市からのリピーター Nちゃん 販売姿を取り忘れ・・・残念
31日に参加したくださったHさんとAさん
※画像取り合忘れが多くありますが、このほかにも、多くの人々が参加してくださり、この場を借りてお礼申し上げます。
都市農村交流からの関係人口
今回参加くださった人々は、過去に農村体験や農村イベントに参加くださったリピーターさんの面々
都市農村交流を行うことの意味は、その場の体験イベントだけでの関係性を終わらせるのではなく
体験イベントを通じて、さらに都市と農村部が深くなるような関係性を築いていく。
関係人口の構築が大事。
関係人口は、単に農家のお手伝いと言う意味ではない。
今回も、SNSでの情報発信を行って、それで知った過去の農村体験等に携わってくれた
氷見の里山のファンの方々が番屋街にたくさん訪れ、速川の焼き芋や仏生寺や大野の農産物を購入しに来てくださった。
氷見の里山で育った野菜や特産品を購入する=関係人口 ではない。
単に購入するのではなく、氷見の里山に訪れたことがある人々だからこそ、
購入する商品から、過去自分たちが携わった人々の顔や土地を思いだしたり、生産者の顔を思い出したりして
愛着が湧く=だから、支援をしたくなる → それが関係人口の素晴らしいところ
儲からない、そんな後継者もいないきつい仕事に携わりたくない と地域の人々や 反対論者から否定されながら誰も取り組もうとしていなかった。
けれど氷見市に移住して今年で5年目、ようやく関係人口の小さな灯が、ひみ里山くらぶの連携団体を通して、氷見の里山で起きようとしている。
販売体験の品々
これまで4年間、NPO法人速川活性化協議会の焼き芋や生芋を販売していましたが、
今年は、更に
- NPO法人氷見なごみの会の蕎麦セット
- 仏生寺椎茸の原木椎茸
- NOMACHIの脇之谷内キムチ
等、ひみ里山くらぶに所属する各種団体の商品も併せて販売を行いました。
焼き芋
焼き芋は、NPO速川活性化協議会が里山で育てたサツマイモ
速川のサツマイモは、粘土質で作られています。
他のサツマイモ産地(鳴門金時、五郎島金時、茨城県)は、たいていが砂地の畑。砂地の畑は、芋が真直ぐに育ちやすいが、水をよく吸収し地中に残らない。
砂地の畑は、散水を頻繁に行わないと生育がよくならないですが、粘土質の畑は、水分を保つけれど、砂地に比べると土が固いため、形がいびつになる場合が多いです。
その為、粘土質の畑のサツマイモは、時間をかけてゆっくりと育つため、甘味のある芋になると言われています。
今年の速川の焼き芋は、「紅はるか」と「ハヤト」の2種類
安納芋に変わるハヤトは、人参芋と言われるくらい、中身がオレンジ
爽やかな甘さのある焼き芋
ハヤトの焼き芋の断面
定番となった紅はるかは、黄金色して、しっとりとなめらかな美味しさの焼き芋
紅はるかの焼き芋断面
NPO法人氷見なごみの会の年越し蕎麦セット
氷見市大野地区で育てた蕎麦
その蕎麦粉をつかって、金谷麺業に委託して作った、氷見蕎麦
出汁も入れて、出汁を温めたところに蕎麦を通せば食べられる
簡単、手ごろな蕎麦セット
麺には、パスタの原料となるデュラムセモリナ粉を使用しているため、
しっかりとした歯ごたえがある。
仏生寺椎茸の原木椎茸
今回、想定外だったのが、原木椎茸が良く売れた
しかし、残念なことは、原木椎茸と菌床椎茸の違いを知ってる人が少ない
仏生寺特産 原木椎茸
お食事の出来る製麺所なごみでの販売も
12月31日は、NPO法人氷見なごみの会のメンバーと、新たな関係人口ファンの1人、Kさんらが、
大野産の年越し蕎麦の販売を行った。
雪の寒空での野外販売
Kさんの参入で、おっちゃんたちもハリキリ。
雪のなか、頑張っていた。
ブルゾンK & WITH なごみの会おっちゃんず
悲しいつぶやき・1次2次産業を知らない
農村体験に訪れる人もそうだが、今都市住民の人々は、自分たちが戴く
食べ物がどのように産まれているのかを知っている人が少ない
信じられないかもしれないが、50代でも
ダイコンや白菜が畑でどのように育っているのかが判らない
日本の教育は、IT化や外国人(ALT)を招いた英語授業を進めている
私が学生だった頃には、まだ無く、その代わり技術や図工、社会、道徳などの授業で1次産業や2次産業に携わるような時間が多くあったように感じる。
IT化やALTが悪いとは言わないが、前回の大工体験でも同じだが、
子どものうちからこれら産業と接する機会を失わして、
1次産業や2次産業の就業人口も減らして、代わりにIT産業などのサービス業が重要視されているように感じる。
学校教育において、1次産業や2次産業に費やす時間は、先生自身が学んでこなかった人々が多く
それを学校で学ぶことは、難しい時代が訪れているようにも感じる。
外で汗をかく1次産業や2次産業が高齢化や接する機会がないからこそ、私が取り組んでいるような農村体験や大工体験、林業体験、販売体験に興味を持ち、それらの人々と繋がれる人を増やしていきたい。そんな繋がりのすそ野が広くなれば、その中から稀に就業に結び付く。
ディスカバー農山漁村の宝に初めて北陸で認定された大長谷地区においても、交流人口からの関係人口づくりの取り組みを行い、今
林業体験の様子
椎茸摘み取り体験
雪の下野菜収穫体験
参加者の声
Iさんの感想
「氷見地域おこし〜焼き芋 原木椎茸販売体験」へ行って来ました(^^)
楽しかった☆
息子にはとても勉強になりました。
ホカホカの芋を取り出す→量る→グラム売りなので価格を計算して提示する→端数を切る、
など柔軟性とコミュニケーション力(りょく)も必要とされて、
オマケに試食分も包丁で切る…母は横でヒヤヒヤ(笑)
体験は昼過ぎまででしたが、貴重な経験でした。
お土産は安納芋と紅あずまの焼き芋、原木シイタケ、仏生寺産のキムチ2種。
稲垣夫妻、ありがとうございました♪♪
Nさんの感想
短い時間でしたが、いい経験をさせていただき感謝です。
さしてお手伝いも出来なかったのに、お土産も沢山いただいてしまい、こちらこそ恐縮しています?
雪も降りましたし、多少の遅れはやむを得ず。でも、messengerで一報してくださった方が、ありがたかったかなぁ(笑)
まだ販売中ですよね?大変でしょうけど、頑張って❗
今後ともよろしくお願いいたします?
Nさん、本当に遅れてすみませんでしたm(__)m
Tさんの感想
今年、最後に、奥様にお会いできてhappyでした
才媛&やんちゃ坊主の、素敵なステキな、ご夫婦にYaleです
最後に、ちょびっとお手伝いができ、嬉しく思います