2020/11/18
NOMACHI企画
ひみ里山くらぶ の農村体験は、365日
普段の田舎暮らしの一部を都市住民がお邪魔する形だから面白い
Uちゃんの恩返し(物々交換)
Uちゃんは、先日の農村体験でひなばあちゃんの畑で野菜収穫をさせてもらった
11月16日にも、農村お手伝いに来られ、その時に
U「ひなちゃんに、挨拶したい」
と言われた。
そこで、ひなちゃんが、ひょっこり出ていたので
私「ひなちゃん、そこにいるよ」
Uちゃん、急いで、自分の車に戻って、何やら物体を持ってきた
U「ひなちゃん、先日お野菜ありがとう
私、パウンドケーキ作ったから、食べて」
ひな「そんなー、たいしたものあげていないのにもらえんちゃー」
私「ひなちゃん、Uちゃんの気持ちだから、ありがたく頂いていいよ」
シホンケーキをいただいたひなちゃん
Uちゃんのお手紙つき 感動
田舎の人で、これまで都市農村交流や関係人口をしてこなかった人たちで
野菜の提供は、ご近所の皆さん
そんなご近所の皆さん同士でも、物々交換は盛んにおこなわれているが、
都会の人から頂くのは、まだまだ抵抗感あるし、パウンドケーキなど、普段口にしないものを
頂くことに驚きと感動がある
関係人口・物々交換!農村体験で婆ちゃんのと触れ合いと癒し
上記のような、都市住民・地域住民が自分たちが作った物や関わっているものを
日常出来るような仕組みづくりも私自身の関係人口づくりの1つとして目指しています。
身の丈にあった、お互いの出来る範囲で交流しあい、無理なことをやらない
まだまだ双方が遠慮しがちだったり背伸びしてしまうようなことがあるので、改善していくところは多々ありますが、
地域住民、都市住民が理解しあいながら、ゆっくりと氷見里山型関係人口を築き上げていっています。
今年は、20人程度のイベント事業を控えているため、1から4名の小規模での農村体験を主軸において、11月19日現在で延べ350名以上の都市住民と地域住民が関わってきました。
特に11月に入ってからは、平日もほぼ毎日のように農村に訪れているという状況が現れています。
そんな他の市町村で行われている通常の農村体験と私が関わるひみ里山くらぶの農村体験の違いを下記に述べます。
通常の農村体験
通常の農村体験だと、お客様目線で 作られた農作業?が多い。
例えば、田植え体験や稲刈り体験などのケース、手植え&手刈りが当たり前
しかし、今時手植えや手刈りをメインで田んぼを作っている団体などほぼいない
地域の人々は、田植え機で稲を植え、コンバインで稲を刈り取る
ごくごく普通のことを農作業体験にすればよいのに、そんな普通の農作業体験をさせず、
怪我や事故が無く大人数でも対応できるようなイベント事が多い。
田植え体験
お客様目線での農村体験が全て悪いとは思わないが、都市住民の中には、出会ったご縁でまた地域と触れ合いたいと思ってイベントじゃないときに訪れても、地域側から「あんたらにお願いするような作業はないっちゃ」と言って縁をきって、関係人口に繋がらないという都市住民の人々の嘆きをよく聞いてきた。
ひみ里山くらぶの農村体験
ひみ里山くらぶの農村体験は、上記のような体験イベントではない時も、ほぼ私が企画や地域との調整を行っている
そんため、小規模・少人数で、地域の人が行っている平生の農産業を一緒に行うことが可能
だから、365日受け入れることが可能だし、受入れ側も背伸びをせず、自分たちのスタイルで都市住民を受け入れることが出来るので負担やストレスがない
また、雨天などの天候によっても臨機黄変な対応が可能であったり、単調な作業でも見せ方、話し方によっては刺激的に感じる演出を行ったりするので、都市住民が飽きることはない。
田舎に住む人からみれば、単調で辛いだけの農作業に、なぜお手伝いに来てくれるのか不思議らしいが、
都会の人々からみたら、都会の非日常の田舎暮らしは、新鮮で生きることや達成感が目で分かるので感動がある。
このような理由で農作業体験で、リピーターが増えている
地域住民と一緒になっての芋堀
参加してみたいな、詳しくしりたいなと思った方は、
メッセージ待っています。
【地域活性化に携わる皆様へお願い】
上記のような関係人口を、行政職員やにわかあがりの地域リーダーは、
簡単にうちでも出来ると錯覚し、取り組んでいても、失敗し補助事業がなくなると消滅しているケースが多い。
私自身ここまで出来るようになるまで15年以上の準備期間がありました。
初めの5年間は、二地域居住を行いながら、地域住民の気持ちが解っているように思えていましたが、実際には、都市住民側の目線だったように思えるし、ある移住者の先輩からも
「地域に住まなければ、本当に地域の人々が希望することが出来ない」
とアドバイスを頂きました。
同じようなことを行政や、地域おこし協力隊に助言したこともありますが、
「うざい、上から目線」と陰口をたたかれ、「自分たちは自分たちのやり方でやる」と言って、
結果3年間地域と交わることなく、土地を去り、地域おこしとは無縁の仕事に就いている学生サークルの延長の地域おこし協力隊が後を絶たず、地域住民から不満が出ていることも富山県内のあちこちで耳にするのは、本当に辛い。
私自身は、そんな年配の人のアドバイスのもと、さらに2地域居住を行いながら、地域住民が求めているものを探しつづけて、それに近いようなことを模索していました。
大長谷地区での10年間の2地域居住を得て、実際に氷見市に2015年より氷見市地域おこし協力隊として移住し、地域住民の中で、どのような形が最適なのかを考え、初めの3年は、がむしゃらに都市農村交流のイベントを行い、1から2年目は、自腹もそうとう切って、3年目ぐらいからは、ようやく自腹を出さずに、地域住民には、適切な労働対価や、農産物の価格を提示できるようにまでなりました。
地域おこし協力隊年収と事業対象(活動)経費合計316万円(自己負担172万円)の内訳(平成29年度・3年目)
/blog/16721
氷見市地域おこし協力隊では、活動経費180万円を自由につかえますが、ほとんどの地域おこし協力隊が自分のためだけ、自己研鑽と称し、本の購入や他県で研修と称しての旅行
もちろん、イベント事や農産物を販売するまでの中には、地域住民のネガティブ感からの誇りの呼び戻しが大事であり、そこを重点していった結果、今に至っています。
けど道は、まだまだスタート地点にたっているわけではありません。田舎のどこにでもあるネガティブで、非協力的な関係のマイナス100からのスタートで、今ようやくゼロの地点が見えようとしていますが、日々研鑽を行っています。
お金をかければ、いくらでもイベントは出来ますが、地域に暮らす人々の意識を変えるのは、お金ではなく、同じように地域に暮らす人々と同じ目線で過ごすこと、肉体労働が必要不可欠です。
頭の中で理解していても、それを実際に体感し、苦労しないと見えてこない世界観です。
そこを、理解しないで、ネットだけの情報で分かったつもりでの地域活性化は、非常に危険で独り歩きして周囲からの協力も得られません。
ですから、このblogを読んで自らの地域でも初めて見たいと思う奇特なかたがいれば、是非一度氷見にお越し願います。そして、同じように中山間地域を盛り上げていきたいです。