令和元年NPO法人速川活性化協議会総会について・ソライロ運営方針

     

本記事は、自身の備忘録、また開かれた速川地域、移住者が興味関心をもち、移住者に対しても優しい速川地区を目指していることとして情報を掲載する

 

令和元年NPO法人速川活性化協議会総会

令和元年7月3日㈬ 19時より速川公民館にて、NPO法人速川活性化協議会総会が開催された。

会員数135名のうち、本人参加40名、委任状81名で行われた。

総会の様子

 

議題は、

  1. 平成30年度事業報告書(案)及び平成30年度決算報告書(案)について
  2. 令和元年度事業計画書(案)及び令和元年度活動予算書(案)について
  3. 令和元年度役員改選(案)について

全ての内容について、参加した正会員から賛同を得て、無事終了した。

 

令和元年度事業予算計画書での質問

上記2号議案の令和元年度活動予算書(案)で、私自身2つの質問を行った。

  1. 事業収益の中に、ソライロの収益をどの程度設定しているのか?
  2. 常費用の内訳で、委託費の中で何名・何日分の予算を計画しているのか?

 

ソライロの事業収益について

執行部より、昨年の移住定住交流センター ソライロ の事業収益は、30万円弱の赤字があったとの報告。

ソライロの内容については、下記HP参照

速川地区定住交流センター『SORAIRO(ソライロ)』http://himi-hayakawa.jp/sorairo

 

報告では、30万円の赤字だが、前半は、運営するNPO速川活性化協議会がオーナーに定額の給与を支払い、家賃・光熱費も無償提供をしていた。

行政から、ソライロ宣伝広告費20万円弱でパンフレットの作成、HPの改定のための補助事業を活用した。

以上のことからNPO運営ではなく、個人経営ならば、赤字額は、報告された数値の十倍以上にはなっていたとが想定される。

ゆえに執行部自身も本年度は、昨年度のソライロ運営での赤字について今年度は大幅な改善を行うことも述べられていたが、具体的な指針も示されてなかった。

そこで、令和元年度活動予算書(案)事業収益で、ソライロの集客見込み数、売り上げ利益をどの程度計画しているのかを質問したが、

今年度の具体的なソライロの見込み集客数、見込み売り上げ額、PDCAを行っての改善案等は、回答されなかった。

 

私自身からの提案としては、

1)外部からの集客・情報発信

昨年度のソライロでの集客は、速川地域の人々の同窓会や○○会の打ち上げ等、速川地区の人々のソライロ活用が集客の大半を占めていると思われる。

準備委員会当時から私自身が警告していた、氷見市主導で斡旋されたWEB製作者で作られたホームページがまったく機能されておらず運用されていない。

情報発信がなされていなければ、身内中心に利用されるが、地区外からの集客が見込めなければ、利益にはならない。

昨年度30万円弱の赤字計上であったが、是非外貨を稼ぐためにも情報発信を行って欲しい。

今情報発信を行っているのは、おもてなし部会の女性陣のfacebookページが中心で頑張っていることをすごく評価したい。

しかし、その他の人々から、ホームページ、blog、facebook等SNSでの情報発信について質も量も出されておらず、質の高い情報発信を定期的に行わなければ、外部からの集客を見込むのは、難しい。

速川活性化協議会のSNSの実態について興味のある方は、下記blogを参照

必見!WEBサイト制作しても情報拡散は一日にして成らず/実例から検証・50万円無駄にしませんか?
/blog/18054

 

2)地域資源の活用

現状のソライロの料理で、地元の野菜や肉が使われているのか不明である。速川地区も自家消費野菜程度を作っている人が多く、そういった人の野菜を購入し活用できる仕組みがなっていない。是非、地域の人々が生産されている野菜をもっと上手に活用し、地域活性化につなげて欲しい。

総会では、言えなかったが、他の地域では、例えば今100円前後でスーパーで売られているレタスも、農家さんが地域の農協に出すときの金額は、30円前後。そこから、農協、問屋、輸送、小売業のマージンが加わり、100円前後で販売されている。しかし、地元の農家さんに依頼し直接買い付けられるような仕組みを作れば、速川で作ったレタスをソライロが、60円で購入しても、市販よりも40円も安く、農家さん的には、2倍の売り上げになる。

また、四季折々の地元ならではの食材を生かし切れていない。速川活性化協議会は、サツマイモで地域活性化を図っているが、それ以外でもタケノコに関して言えば、孟宗竹、マダケ、ハチクと3月から6月頃まで新鮮なタケノコを楽しめる。クサギという山菜料理は、全国的にも珍しくこれを提供している飲食店は、ほぼゼロに近い。しかし、速川をはじめとする氷見の里山では、クサギは、普通に食べられる食材となっている。

さらに、幻のフルーツ・ポポ、シャーベットにしたらビックリするくらい美味しい日本柿や自然栽培のキウイフルーツ、リンゴやスイカ栽培、自生しているキイチゴ、梅、スモモ、ザクロ等など、小規模ロットなら、対応できるフルーツ盛りだくさんの地域でもあるが、運営側は、地域資源に着目せずに、まだ未開発である。

 

3)地元女性の頑張り

上記1)でも少し述べたが、毎月第4日曜日は、速川活性化協議会おもてなし部会の女性がお店を仕切っていて、面白い。

地域の食材を生かし、素人のお姉さん、おばちゃんたちが料理をふるまってくれる。彼女らが創る料理は、素朴だけども、洗練しようとしている努力が見られ、地元の女性を中心に口コミで固定客が広がりつつある。また、配膳の時でも、自分の身近な人ということもあって、会話が飛び交い、店内には、優しいほんわかした空気に包まれている。

彼女らは、他にも仕事があるので、毎日のように運営は、難しいが、地域の活性化、地域内での拠点づくりとしての役割は、十分に担っており、支援・応援しようと多くの人々が訪れだしている。

1日限定里山CAFE スイーツフェア&昔懐かし富山おやつ/ソライロ/blog/17740

 

4)オーナーの経歴

ソライロの運営(オーナー)は、県が認めた県内の地域おこし協力隊で優れた成果をあげたとして準グランプリを受賞し、富山県が地域経済活性化のために県が発足させ、卒塾後も定期的にバックアップされているとやま起業未来塾卒塾生のSさん。本来銀行マンとして資金調達や運用のプロでもある。また野菜ソムリエの資格も保有し、4年前には、ブリ大根ならぬ、イノシシ肉と大根を煮込んだ、猪大根の開発者でもある。

地域のシガラミで制約されることなく、自由な運営方針、店舗経営を本年度は行って、赤字から黒字化されることを期待したい。

頑張れSさん

 

委託費について

執行部より活動に携わった人々に賃金を支払う場合、高岡税務署より、人件費としての計上することより、委託費としての計上したほうがよいとアドバイスをいただいた為、本年度活動予算書(案)では、委託費で300万円を計上されいた。

委託費には、地域の人々に依頼する作業と、第三者への依頼も含めてだと思われるが、実際に地域の人々がサツマイモづくりにおいて、何日間、何名分を予算計上しているのかを質問した。

これも具体的な数値は出されなかったが、サツマイモづくりをはじめ、執行部の方々も本当に、無償で頑張られていることには、頭がさがる。

しかし、無償での活動を続けていくことが、魅力あるNPOだとは、思わない。事実、実際に総会に参加していたのは、60歳以上の人々ばかりであり、若者の参加がなかった。

速川地区の将来を考えるなら、地域に住む若者が参加しやすくなるような風通しのよい組織づくり、地域づくりを意識して欲しい、改善していって欲しいとお願いした。

 

NPO法人速川活性化協議会・総会でのまとめ

上記2つの質問を行ったことで、総会終了後、

「よくぞ質問してくれた」

と複数のおっちゃんたちから褒められた。

たしかに、地元で生まれ育っていたら、言いたくてもシガラミが多く、言いたくても言えず結果陰でしか言えないことが多い。

このことは、速川地区に限ったことではなく、富山県内の中山間地域で年配者でしか運営されていない組織には多々あることであり、改善点である。

また、ある人からは、「質問の内容が賢い」と言われたが、私自身もこれまで多くを失敗し、経験してきたから、実体験から質問出来ること。

実体験をしていないと頭の中だけでの発想は、薄っぺらい。ゆえに多くを失敗し、経験することは、大事であり、何もせずに、口だけ動かすだけでは、ダメだと思っている。

 

執行部は、本当に日々鋭意努力されて無償で活動されているのが伝わってくるのだが、若い人に任せることが出来ていない。

速川活性化協議会に限らず、地域活動で年配者ばかりの組織では、大きな問題となっている。

地域を活性化させるのに、私自身全てボランティアで行うことは、反対であるが、速川地区では、それが当たり前のようなところも感じる。

農村で多くの金銭の提供は難しいが、外貨を稼ぐことを年配者が意識し実行するには、若い力、よそ者の考え方、馬鹿者の発想も大事だ。

今年度からは、Sさんが丸山事務局長のあとを引き継いで、事務局長に就任されたので、よそ者、若者、馬鹿者の発想でNPO速川活性化協議会を更に発展させて頂きたい。

 

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