2020/10/15
先日、速川小学校の米作り作業体験のお手伝いを行いました。
その時に使われた農具、改めて速川地域、このような農機具を保存するだけでなく、このような昔ながらの米づくりを子供たちに体験させる行事として20年以上継続されていることがすごいです。
どれも、今では使われなくなった農器具です。理系のはしくれの私としては、農機具の全てが、洗練された計算によって作られている。
千歯こき
刈り取った稲を籾にするために穂を刈り取る道具
大正時代以前
歯の先端は、抵抗を少なくするために広く開いているが、奥に行くほど、その感覚が狭くなる。
狭さの感覚は、藁の穂先と同等になっており、引っ張り強さと抵抗の加減が、なんともすごい。一定の力で藁を引っ張れる。
足踏み脱穀機
刈り取った稲を籾にするために穂を刈り取る機械
明治末期に考案され昭和20年代頃まで利用されていた
足踏みは、前後の力で動力をかけるが、それを回転の動力に変えている。この原理って、自動車のエンジンと同じ原理。
唐箕
籾に混じった藁や籾殻を取り除く機械
昭和30年代頃まで利用されていた
ハンドルを回す風力の速さと籾の湿潤状態(重さ)で、回転速度を調整。
籾が軽い時は、ゆっくり回すし、籾が重い時は、回転数を速くして、籾と藁を選別する。今の選別機は、一定の含水比にまで籾を乾燥させて振う。原理は、同じ。