米作り手順・苗づくり、育苗

     

苗づくり

 種子を発芽させ、苗床で生育させること。現在は、田植え機で田植えを行うため、苗を統一した寸法の箱で育たせる箱育苗が主流

米づくりの手順・苗づくり

4月上旬、苗作りが行われる。育苗日数は、播種から20日前後になるが、その時の日照や温度でばらつきがある。

【比重選】

水槽の中に硫案安を混ぜ、沈んだ種籾だけを利用し、浮いた種籾を取り除く。比重選後は、十分に水洗いを行う。

【種子消毒】

種籾を網袋に入れ、消毒剤溶液の中で24時間浸透させ消毒を行う。 消毒中、種籾に万弁なく消毒が出来るよう、1~2回網袋を動かす。 消毒が終了したら、水切りを行い乾かす。  

【浸種】

水温を10~15度に保ち、積算温度で100度を確保する。 2日に1回は、水を交換する。

 種籾、ゴザやムシロに広げて、風で乾燥させる。

170419_種まき作業 (1)

浸種した種もみをハウスで乾燥状態

  営農組合脇之谷内では、10名程度の農家さんが、ベルトコンベア式播種機を用いて種もみ作業を手際良く行われている。 営農組合が出来るまでは、農協から苗を購入したり、各自で行っていた種もみ作業だが、大勢で行えば、時間と労力と経費の短縮に繋がる。 営農組合脇之谷内で使っている種まき機は、

床土入れ→潅水(かんすい)→播種→覆土の工程を1度に出来る全自動播種機

新品で購入すると50万以上する高級品。 お米の換算だと、田んぼ4枚分相当の機械であーる(@_@;)     170419_種まき作業 (2)

根がトレ―に絡まないよう、紙を敷いて、ベルトコンベアに流す

【床土入れ・かん水】

加工床土(雑草のない加工された土砂を購入)を苗箱に20mmいれる。 土は、定規で管理し、均一に敷く。 均一に敷いた後、カビ予防のため消毒液をかん注させる。  

【播種】

種籾を、120g/箱を金一に播種。 ベルトコンベア式では、栄養分入り雑草の無い土と、種もみが露出されないように覆う砂の2種類の土を使用する。   170419_種まき作業 (3)

土入れした後の潅水

【覆土】

種籾が見えないよう5~7mm程度均一に覆土する。覆土が多いとかん水が流れ落ち、しみ込みにくくなる。覆土が少ないと、ころび苗になりやすい。

170419_種まき作業 (5)

手前;種もみ 、 奥;覆土(砂)

170419_種まき作業 (6)

ベルトコンベア式で完了した種もみ

 ベルトコンベア式種籾の注意点は、田植機の植え付け爪が均質に掻き取ることが出来るように、均質にまくことがポイント。 覆土が多すぎると、種が酸欠になり、成長が遅くなる。少ないと乾燥して種に悪影響。 170415_種もみ作業 (4)アシュク ベルトコンベア式播種機で作られた種もみは、手渡しリレーで育苗器に運搬される 完成した種もみは、育苗器で3日ほど管理され発芽を促す。

【催芽】

種籾を、育苗器を使って、2mm程度の芽出しを行う。 催芽に関して、12~18時間程度育苗器で30度の温度で管理を行い、芽長を確認する。 170415_種もみ作業 (6)圧縮

営農組合脇之谷内の育苗器

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