2017/02/28
氷見の里山脇之谷内(わきのやち)
での自家消費野菜
低農薬・低化学肥料 そして、美味しい空気と水ばあちゃんたちが
孫や親類のために作っている
白菜、大根、生姜、にんにく、ネギ
これらの野菜(1次)を使って
加工(2次)から販売(3次産業)まで、
1+2+3次産業=6次産業化を行った
氷見の秘味キムチ
ヤンニョム(秘伝のたれ)に漬け込んだ脇之谷内の秘味キムチ
ばあちゃんたちの愛情と氷見の里山・脇之谷内を 都市住民や地域住民にも知ってもらいたく、 行った氷見市仏生寺地区脇之谷内でのキムチづくり。 平成27年度産声をあげ、平成28年度は、3回行いました。平成28年12月25日(日) 都市住民3名(うち氷見市に縁のある方3名)、地域住民15名
平成29年1月29日(日) 都市住民7名(うち氷見市に縁のある方6名)、地域住民11名
1月29日キムチづくりの集合写真
平成29年2月19日(日) 都市住民13名(うち氷見市にゆかりのある方12名)、地域住民12名
2月19日キムチづくりの集合写真
上記人数から解るように、私が意識するのは、始めから多くの人数を集客するのではなく、受入側の体制に応じて、集客を意識する。
富山県の中山間地域でのイベントや体験交流では、採算性が取れないものもある。採算性の取れないものは、打上げ花火の如く、1回から数回で終わってしまい、地域には何も残らない。
価格設定を安過ぎず、適正価格にもっていけるだけの狙いや意識を常にもって企画運営を行うと行わないのでは、真の地域おこしにはならないし、新たな事業展開や継続性・発展性には繋がらない。
みんな♡すまいる\(^o^)/ヤンニョム(つけだれ)作り
キムチを始めとする漬物業は、保健所の届け出が必要。
脇之谷内でのキムチづくりでは、平成27年度から保健所の届け出を行って、
実際に加工場の確認、衛生面の指導を適切に受けている。
また、平成28年度は、地域住民数名が、食品衛生の講習会に参加し、知識向上にも努めている。
そんな資質向上を行いながら、都市住民と合同で作るヤンニョムづくりでも
参加者全員を手洗いを行ったのち、
マスク、三角金、エプロン着用して作業に取り掛かり
衛生面には、些細なとろこまで注意喚起を行う
手際のよいばあちゃんたちだが、やはり高齢
事務補佐をする側としては、毎回2時間以内に抑える作業内容を計画
儲けを優先するより、
ばあちゃんたちが楽しんで働く場づくりを意識する
働いた後は、美味しい田舎料理\(^o^)/
ヤンニョムづくりの後は、地域の人たちが家庭からもちよった田舎料理のご馳走
参加した都市住民の方々は、普段食べられない味に堪能
それだけではなく、持ち寄り料理を提供することで、地域に住むばあちゃんたちと若い婦人部の方との味の伝承にも繋がっている
毎回、いろいろな料理が頂ける
食事会の様子
都市農村交流の意図
触れ合うことで癒しの効果
田舎の自然に触れ合うだけでも癒しの効果はある
ただ、それだけではなく、
参加する都市住民の大人や子供らは
田舎の地域お年寄りとの触れ合う機会は、少ない
田舎のばあちゃんの優しさに触れ合うことで、
都市住民の参加者は、心が和やかになったり癒される
子供も大人も対等にお手伝い
自然と褒められる場づくり・相乗効果
特に子供が参加する場合、
一緒に作業することで、親ではない他人から褒められ
子供の感性・優しさを豊かにする
参加する前の親側の気遣いでは、ばあちゃんたちに迷惑がかかると思っている人もいるが、
ばあちゃんたちも、普段接することのない孫のような子供たちと
触れ合うことで笑顔になり元気になる
子供たちは、ばあちゃんたちの料理の手際良さを目の当たりに出来
お年寄りの凄さや労りを体感出来る場となっている
参加した子供たちには、食事の挨拶を行ってもらい、皆から褒められ美味しく食事が出来る
地元のお母さんたちにお願いする持ち寄り料理 私自身は、1人1000円以内でお願いしているだけだが、 各年齢層・世代間を越えての調整相談が行われ 地域婦人内コミュニケーションが取られている
受入側の自信・物語づくり
これまで、農業は、農協や市場等へ農産物を卸して、実際の消費者と体感する場は、少ない。
富山県の中山間地域の田畑は、1枚当たり面積が少なく、大量生産が出来ない
逆に少量多品目が作れる強みがある。
大規模営農と同じ土俵で勝負せず、少量多品目を作っている地域の強みを実際に消費者に知ってもらい、消費者から評価されることで、さらに農産物の付加価値が付いてくる。
孫や親類らは、ばあちゃんたちが作る自家消費野菜の物語を知っているから農産物の美味しさを理解しているし、ばあちゃんたちは、褒めらえることを生きがいにして農産物を手間隙かけて作っている。
各々持ち寄った料理の味付け 興味があれば、レシピを尋ね、地域内での料理伝承に繋げる
特産化・付加価値を作るには物語が大事
先進的に地域おこしを行って、既に地域の産物が特産物になっている商品が全国にも多くある。
先進的な地域では、地道な継続作業の繰り返しによって、特産化の地位を築き上げてきている。
孫や親類ではなくても、都市住民が地域に訪れ体感することで、地域の産物が適正な評価を受ける。適正な評価=褒められることが、田舎に住む人々の自信や活力に繋がっている。 訪れた都市住民の人々によって、地域の産物の物語が都市部で語られ、その繰り返しによって地域の特産化を目指していきたい。