地域支援型農業(CSA)農家と消費者の繋がり_里山の米づくりの苦労 【米づくりの手順】

     

 集落一斉防除

 氷見市では、高品質の「氷見産米」を安定生産するにあたり、稲作後半期におけるカメムシ類等の撲滅とウンカ類、ツマグロヨコバイ、いもち病の総合防除を目的として、集落一斉防除を実施している。

1607XX_一斉共同防除 (1)

2016年7月上旬に配布された通知案内

 各地域では、一斉防除1週間前までに、除草作業が行われる。脇之谷内でも各米農家による除草作業(草刈り)が行われている。

 私の管理する圃場も、もちろん除草剤を使わずに、刈払機により一斉防除間に畔の草刈りを行っている。

160713_六田草刈り  

【里山の米作りの苦労】

米農家さんの中には、畔の草刈りの手間を配慮するために、除草剤を利用されている方も少なくない。

しかし、畔に除草剤を撒くことで、法面の表面の土砂の付着力が悪くなり、土砂崩壊につながる。  

特に氷見の場合、粘土質の土壌で、土砂崩壊の危険性を含んでおり、

中山間地域の人々は、除草剤を嫌う傾向がある。  

中山間地域の田んぼは、法面が長く、平地の田んぼよりも手間が倍以上かかる。

里山の米作りは、美味しい水(豊かな自然)、 寒暖差(昼夜15度の温度差)などの自然条件と、 手間ひまかけて苦労して作られる。

そんな苦労したお米だから、 もっと多くの人に知ってもらいたいし、 米価も適正に認識して頂きたい。

 

CSA地域支援型農業

 しかし、 生産農家は、情報発信の術を持たない。さらに生産者の高齢化、 新たな担い手の減少、 消費者の米食離れ等による米価の下落等、 深刻な問題を抱えている。

その為にも私は、一次生産者となり、SNSによる情報発信を続け、 固定したファン作りを増やすこと、 都市農村交流による里山の理解や協力できる体制づくりを心がけていきたい。

 私が目指すものを世間では、都市住民が農業を支援することを CSA(Community Supported Agreculture ) 地域支援型農業 と言うらしい。

2019年は、氷見の里山で地域支援型農業(CSA)を行い、3か月で15回延べ100名以上の人々が関わっています。

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