2017/05/28
虫送り用の大松明を作るときに、材料を固縛するのに、山藤の蔓を使う。
珍祭・虫送りで大松明に火を灯した様子
氷見の里山は、藤の花がたくさん咲いている。藤は、しなり易くひっぱりに強い素材。 そんな地元の材料・山藤の採取作業を立ち会うことが出来た。 1.藤の選定 山藤は、里山の各地で見られるが、子供たちが引っ張れる程度の太さ、ひっぱり易くするために、垂直に生えているものを選ぶ。また、採取が山の中腹や崖の険しい場所などは、採取時の足場が不安定になるので、選定場所には選ばれない。 2.木登り 藤は、杉の木に伸びていく。杉の植林とともに藤も絡みあいながら伸びていっているような感じがする。 地元の職人さんが、1連梯子を利用して、枝の部分まで登り、その後、枝を足掛け場所として利用しながら、上へ上へと登っていく。 3.枝打ち 安全帯は、欠かせない。また、登ると、どの枝か判断つきづらくなるので、地面に安全確保と補佐員が必要。 ある程度、枝打ちが終わったら藤蔓を下にいる補助員がひっぱり下ろす。 4.採取方法(トラクター) 別の谷合いでも藤蔓を採取。周囲に平場があったので、トラクターでひっぱりを試みる。 しかし、藤蔓が杉の枝に絡みついた力が強く、トラクターでひっぱっても歯が立たなかった。 結局、この後、再び一本梯子で枝打ちを行って採取に切り替えた。 5.職人 今回採取をされたお二人。やっぱり山の男はカッコいい採取した藤蔓