2018/05/19
田植え
育苗ハウスで育った苗を、代掻きの終わった田に苗を植え付けること。 田植えの祭事で独特の晴れ着を着た若い女性たちは早乙女(さおとめ)と呼ばれる。 現在の慣行農法では田植え機で行われているが、自然農や有機農法では、昔ながらの手植え作業で行われている場合が多く、手間暇がかかる。
米づくりの手順_田植え
5月上旬から中旬、脇之谷内の田んぼの田植えでは、てんたかく、コシヒカリ、富富富の順に、田植えが行われる。 なぜ、この順番かというと、同じお米にしてしまうと、稲刈り時期も同時期になって、稲刈り採取の適期を逃してしまったら、美味しいお米にならないから。 だから、早く収穫出来る早稲のてんたかく、中生のコシヒカリ、富富富の順番に田植えを行い、同じように稲刈りも9月上旬から9月下旬まで行われている。【てんたかく】
てんたかく は、富山産まれのお米。 平成4年に富山県農業技術センターで、 ハナエチゼンの”品質が良く、倒伏や病気にも強い”という特徴に、 ひとめぼれの”美味しい”という特徴を 足し合わさって出来たお米で、冷害にも強く主に中山間地域で作られている。 脇之谷内でも、三千坊の清流の出水で作られた山間のお米です。てんたかくの田植え状況
【コシヒカリ】
福井県で誕生したお米の品種。 コシヒカリと 言う名前の由来は、 北陸地方の国々を指す 「越の国」 と 「光」 の字から 「越の国に光かがやく」 ことを願って付けられた名前であると言われている。 脇之谷内では、てんたかくの苗植えが終わったあとに田植えが行われる。コシヒカリの田植え状況
【富富富】
2017年3月に名称。
『富』の3文字は、富山の水、大地、人に育てられた「富山づくしの米」、と言う意味が込められている。
県農林水産総合技術センター農業研究所が10年越しで開発。コシヒカリのおいしさを最大限に発揮しながら、生育特性上の3つの課題、 ①高温に弱い ②丈が長く倒れやすい ③イモチ病に弱い を克服し、高温登熟性、耐倒伏性、イモチ病抵抗性に優れている。【新大正もち米】
新大正もち米は、富山県で昭和36年に「新大正糯(もち)」として品種登録されたお米。 「幻のもち」「もち米の王様」と呼ばれ、餅や赤飯にうってつけのお米です。 脇之谷内では、今年度富富富を栽培するため、田植えを中止しています。【田植えの順序】
田植え機に苗を載せる
苗30センチ×60センチの1箱の重さは、約7kg
これが案外重労働
1反(10a)当たり23枚程度の苗箱を使用します
エバーゴールワイド:一般に使われている農薬
イネの主要病害虫であるいもち病、紋枯病、イネミズゾウムシ、イネドロオイムシ、ツマグロヨコバイやチョウ目害虫のコブノメイガ、フタオビコヤガなどに優れた効果を発揮。
脇之谷内では、この農薬を通常の使用料の半分に抑えています
これも通常の半分程度を圃場に散布 あとは、脇之谷内の土の力、水の力、太陽の力で育たせます