2023/05/20
春のタケノコ堀で、使ったタケノコ鍬
都市農村交流・農村体験で、参加者の方が
むりくり、土に鍬を入れて曲げてしまった。
曲がったタケノコ鍬
「富山県 鍛冶屋」で検索したら、
かねてから気になっていた泊鉈の名工 大久保さんの名前がネット上で上がったので
電話で確認してから伺った。
大久保さんの工場は、富山県朝日町。
富山県の西の端にある氷見市から富山県の東の端にある朝日町まで
2時間かけてのドライブしながら、伺いました。
大久保さんの紹介文は、こちらのHPを参考に
農鍛冶職人 大久保中秋 https://www.asahi-tabi.com/asahimachi/256/
大久保さんの工房
前日に、鍬の修理が可能かのを確認していましたが、当日お店が営業しているか電話をかけてら
なんと、受話器が外れて電話に出られない事態。
ご在宅か不明のまま、ドキドキしながら、朝日町に向かって、店先にいた大久保さんに会えて安堵。
さっそく、曲がった鍬を見せて、笑われた。
大久保さん「こんなに曲がるまで、やったなー」
私「素人さんに使ってもらっていたので、ここまで曲げてしまいました」
さっそく、万力である程度修復。
万力で力を加減しながら曲がりを直す
そのあと、ガスを持ち出して、鍬に熱を入れて、曲げを調整
ガスで塗料をはがす
曲がった鍬を修復
弱い部分に亀裂が入り、
溶接で肉盛りして補強
溶接で肉盛りの状況
溶接のあとは、肉盛りした部分のノロ(残物)をサンダーややすりで削る
溶接ノロをサンダーで研磨
仕上げはヤスリで手作業
修理後のタケノコ鍬
修理後、大久保さんとたくさんお話をさせていただきました。
作業場には、昭和レトロな物がたくさんあって、面白かった。
昔ながらの金物を叩く機械
鍛冶職人の道具
金物を焼いて製鉄にする場所
泊鉈も、注文してきました。
電話での問い合わせは、ご老体のため、厳しく、実際に伺うことが一番です。