田舎移住の前に考えて!田舎の農業団体行政の実態

     

日曜日、3日前の木曜にラインから連絡で3日後の日曜、朝8時から草刈りがあるから集合せよとの業務命令。

昨年から、せめて2週間前には連絡が欲しいと伝えても、連絡改善にはなっていない。

自分のことで後手後手だが、自分の事を犠牲にして地域貢献。

しかし、この団体に限らず、富山での農業団体は、都会の企業とのギャップがまだまだ根強く、

自分たちの築いてきた田舎ルールが都会とも同じだという錯覚になっている人々は少なくない。

氷見に移住して7年、ようやく言うべきことを言うようにしているが、まだまだ改善されない。

これから書く実態が、若者や新規就農者が定着に繋がらない理由としての提言を上げてもまだまだ暖簾に腕押し、糠に釘打ち。

本記事で、何年後かには改善して若者や新規就農が出来る農業団体にしていきたいが、まだまだ直ぐには変わらない田舎の常識、都会の非常識。

行政も農協もこういった事実がありながら、黙認。

または現場に出ている若者がいないから知らない、故に改善もされないし、若手の継承に繋がらない。

今回揚げるのは、そうった田舎の常識都会の非常識、先日の日曜にあったことの1例

 

サービス残業と出勤時間・タイムカード

農業団体での出金時間は、30分前。

8時集合と言っても7時半から集まり出勤時間のような取扱い。

タイムカードの時間もわざと、16分早く動いている。

早い話、8時集合で7時45分にタイムカードを押しても、タイムカードでは、8時1分で遅刻。

都会では、作業前のミーティングや準備から時間給がカウントされるが、田舎では、ノーカウント。

1週間出勤すると、30分×6日=3時間以上は、ただ働きが常識が蔓延している。

 

個人所有機械損料

機械は、個人持ちだし。

性能の良く他の人より効率のよいハンマーモアという草刈り機械を使用しても時給は、変わらず。

ホームセンター(3万円)より高額な林業用の刈り払い機(6万円)

 

草を粉々にして見栄えもよいハンマーモアでの草刈り完了後

 

田舎のおっちゃんには、減価償却や作業効率に見合った賃金支払いは、厳しい。

3万円の刈り払い機を7年(50日/年×7年=350日)で減価償却して3万円÷350日=85円であろうと

40万円のハンマーモアを7年(350日)で原価償却1142円であろうと

自給1000円しか支給されず、格差は変わらない。差額分を申請提案しても雀の涙。

逆に言うと能力に関係なく一定基準満たしていると平等。仕事が一定基準出来ないと干される。

 

作業予定・スケジュール

毎年同じ内容なのだが、草刈りや除草や清掃などのスケジュールは、3日前や前日に通達。

この時期他の農作業も繁忙期なので概略お知らせを作って欲しいと伝えても頭にたたき込め!

雨天の場合、○○日に順延と言うような通達資料を作ることも煩わしいらしく、作れていない。

弱い立場の人間や新参者に対しては、強気で出席強要のような言い方をされる指導者もたまにいる。

 

通達事項、指導アドバイス

農作業で、若手や新人のためにわかりやすい資料はない。

基本口頭主義。

聞いていないことも、聞かされてことになっている魔法の言葉

『言っただろ』で済まされる。

記録が無いのでトップダウンが田舎のルール。

逆に説明があったとしても、ボソっと言われて協調無しで、聞き逃す場合も多いからご注意を!

指導者の人は、年金暮らしの片手間に農業での副収入であり、米なら米、梅なら梅、椎茸なら椎茸と

特化しているが、年金暮らしではない若者は、様々複数の農業や仕事をしなければ生計が立てられない実態がある。

しかし、指導者は、一人っ子の子育てのように作物を可愛がれと時間的に無理なことを強いたがる。

また、家族経営で両親から学んだこととか、数年かけて自分たちが親から継承され徐々に習ったことも、

自分が指導者になった時には、数年かけたことを1回で覚えるのが当たり前のように

しかも口頭で言われることが多い。

 

地域おこし協力隊の価値

氷見に移住して7年、私のような移住者でないと、地域で産まれ育った若者らは、面と向かって意見を言わず、

少子高齢化、離農、限界集落や産業の食い止めは、厳しい。

そのための地域おこし協力隊制度で、移住者目線で地域を変えていくことを地域も行政も望んでいたが、

着任する地域おこし協力隊にそこまで根性の座った地域おこし協力隊は、いない。

行政に対しても1番目、2番目の行政担当者は、未来ビジョンが見えず、地域おこし協力隊の好き勝手させ

受入れ団体と地域おこし協力隊の溝が深くなり、途中からミッションと異なる活動で定住を目指した。

また、2番目担当者の時代には、地域に密着した活動よりも行政の補助的な活動に切り替わってきた。

詳しくはこちらのblog

地域おこし協力隊起業失敗とJターン女子成功から学ぶ田舎の繁盛店3つのポイント
/blog/20180

 

 

田舎移住の結論

こういった実情は、農業に限らず、行政や地域など、何処にでもあり、改善の余地があるが、直ぐには出来ない。

多くの農家は、70歳を越え年金と安価な労働賃金で生活が成り立つから文句は、言わない。

10年くらいのスパンで憎まれっ子、口煩い存在になりながら、切り開かなければ、先はない。

もし移住を考えている人が、こういった実情も自分がパイオニアになって、変えていく

強い信念と折れない心があれば、よいが、もし、それだけの覚悟がなければ、

田舎移住で専業農家・兼業農家は、考え直した方がよい。

 

多くの団体では、その地域で生まれ育った若者や、ずっとサラリーマンをしてきて

定年退職をされてから農業に就農される団塊世代は、何も言わない、何も言えない。

故に、直ぐに辞めるし、労働対価も最低賃金に近く、効率が合わない。

地域にいる消費者も、他との比較出来ない加工品なら適正価格と思い購入するが、

直接の一次生産物なら、外国産や農薬・化学肥料づけの安価な商品と同等扱いで値切り、

真面目に生産物を作っても市場受けされないケースが多い。

故に平均年齢70歳弱で、なかなか若返りが出来ないのが田舎の特徴である。

あと10年もしたら、国内でまともな野菜や米、小さな町工場は失われる可能性も大の滅び行く日本の産業。

そういった頭ごなしのボス猿に踏ん張ることにより、他が滅んだ後には一人勝ち?

私が行っている農村体験は、そういった農業ではない都会の人が入りやすい入り口で体験してもらうことで共感出来たり、

労働対価に見合うような購入での応援をいただけるように変わってきているるが、

転職して富山県で農業は、まだまだ推奨出来ない。

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