こだわりの仏生寺椎茸/原木栽培方法(下草刈り10月上旬)

     

はじめに・冬の田舎暮らしの仕事

どこの田舎暮らしであれ、田舎暮らしを始めるにあたって、

野菜の収穫が難しい冬場の生業を設計しなければ建設業やコンビニのアルバイトになってしまう。

だから、田舎暮らしをする前に自分がどんなことをやって冬の生業(現金収入化)を目指すかは、大切である。

私自身思いつくのは、

  • 建設業やコンビニなどのアルバイト(比較的簡単)
  • 民工芸品づくり(技術をマスターするのに相当の年数が必要)
  • ビニールハウスを活用した葉野菜や椎茸栽培(設備投資でハウス購入費用、販路開拓が必要)

などがある。

アルバイトは技術や経験がなくても安易にしやすいが、終業として選ぶ選択肢にはならない。

民工芸品づくりは、魅力的であるが、その地区に伝承者が不在だと難しい。

ビニールハウスを活用した葉野菜づくりや椎茸栽培は、安定した収入を得ること、里山の環境保全のに適している

幸い、私の住む氷見市仏生寺地区は、原木椎茸栽培である仏生寺椎茸ブランドの生産地

かつては、十数件あった椎茸農家も現在は、1軒

椎茸生産農家・六田さんを師匠と仰ぎ、2017年から椎茸栽培に取り組んでいます。

今回は、椎茸栽培の中でも、下草刈り作業について、記述します。

 

下草刈り作業とは

かつての里山では、コナラやクヌギなどの原木山は、下草刈りがなされていて、そこにも天然の椎茸やキノコが派生したり、山の動物とのすみわけになっていた。

今、下草刈りが綺麗に整備さえた山は、本当に少ない。

10月上旬、10月下旬に伐採する予定の下草刈りをおこなった。

山は、熊笹に覆われ、下草を伐採しないと、木を引き出す時に止まってしまい支障をきたす。

そのために、予め下草を刈る。

ずっと放置されていた山の笹は、通常の仮払い機の草刈り刃では、太刀打ちできず、笹専門の下草刈りの刃を使用。

   笹専用の刃

 

通常田んぼの畔の草刈りは、固い人工ダイヤのチップソーが付いた刃を使用するが、笹を刈る場合、チップソーの無い鉄だけの草刈り刃。

鉄だけのため鉄だけの刃は、休憩の度にやすりで削らなければならないが、笹がばんばん切れる!

 

休憩時間中に丸鑢(まるやすり)で、刃を研ぐのが大事

丸鑢で研ぐ場合、この角度が大事

角度を誤ると下草刈りが上手に出来ない

 

椎茸の師匠六田さんは、カッコよく、田んぼや畑の草の下草なら同じくらいのスピードで下草刈りが出来るが、樹木や切り株のある山の中での下草刈りは、一昨年は、六田さんの1/3程度しかできなかった。

今年は、かなり近づけた。

  下草刈りの様子

 

 伐採前

 伐採状況

道路から見れば、背丈が低く感じるが、実際に刈りだすと人の伸長ほどある笹

 

  伐採後

 

下草刈り作業のまとめ

今回の落葉樹の下草刈り かつては、小まめに下草をかっていたからこれほどまでひどくないが、

今は、山を整備するものがおらず、下草刈りがなされていない

笹は、3年連続で刈り倒すと弱まるらしい

以前は、下草刈りがなされていたから、コナラはクヌギの周囲は風通しがよく、天然キノコが自生していたが、今は山が荒れ天然キノコが生える環境が激減している。

下草刈りをおこなっていれば、降った雨も地面に吸収されるが、笹などが生えている場合、雨が大地に吸収されず表面をながれ、それらが集まって谷では激流となって里山を襲う。

今、予期せぬ大雨と言っているが、実は山の整備を怠っている私たち人による人災の可能性もある。

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