栄養成長と生殖成長
白菜や大根、蕪などのアブラ菜科の野菜は、自体を大きくする栄養成長と、子孫を残すために花を咲かせて種を作る生殖成長の2つの成長がある。
また、ナスやキュウリ、トマトなどは、草丈が伸びて葉が茂る栄養成長と、花が咲いて実が出来る生殖成長が同時に進行する。
希少価値高い白菜のとう立ち菜
白菜は、夏に苗植えを行い、晩秋に収穫を行う。
夏の種植えから晩秋の収穫までの期間は、自体の大きくすため栄養成長と言われている。
晩秋の収穫時期に球(結球)にならなかった白菜は、一冬を起すと、甘味が増します。
そして春先に、つぼみや葉を成長させ花を咲かせて種をつくる生殖成長を行います。
「白菜のとう立ち菜」とは、春先に自体を大きくする球を作らず、茎を伸ばして花を咲かせるための葉や花芽のことであり、花が咲く前に手で折れる部分の柔らかい部分を食します。
大規模農家は、機械で全量刈り取りを行い、小規模農家は、自家消費分しか栽培を行わず、冬前に収穫を行うので白菜のとう立ち菜は、なかなか市場に出回らない希少価値の高い農家の贅沢な野菜です。
白菜のとう立ち菜