2018/12/17
氷見市の若手林業会社の
株式会社河原林業
日本の労働人口(平成27年度)のうち、林業従事者(6.4万人)は、
全労働人口(7707万人)のわずか、0.08%
担い手の少ない産業の1つ
そんな林業で、株式会社河原林業は、林業の未来にむけて頑張っている企業。
河原林業の社長は、森林組合で仕事を覚え、そのあと、独立したまだ30代のやり手。
社長も若いが、従業員も若い!
今年の4月に入社したS君は、20代
S君
専門学校卒業後、いろいろな仕事をしながら、知人の紹介で林業家になった。
学生時代は、野球で鍛えた体、事務仕事もしたことあったらしいが、
やっぱりフィールドで体を動かすことが好きで、この仕事を選んだとのこと
林業の仕事について、尋ねてみた。
仕事は、楽しい。
基本日曜日休みで、あとは天候状況によって休みがある。
月23日前後の勤務。
入社して、すぐに必要な資格等は、会社で講習に行かせてくれた。
今年は、1年目で毎日が新鮮。様々なことを学んでいる。
山に入ると、木を切るだけではなく、山菜やキノコなども知ることが出来る。
これからも、もっと学んでいきたい。
今の夢は、時間を作って、屋久杉を見に行きたい。
【椎茸原木の伐採・駒切り・搬出作業】
12月の小雪の降る中、コナラ(落葉樹)を伐採し、ほだ木サイズにする90㎝に駒切し、ユニックに乗せるまでの作業。
S君曰く、今年2番目に辛かった仕事らしい。
ちなみに1番辛かったのは、法面が急斜面で、何度も上り下りした雑木の伐採作業。
今回の作業も、勾配角20度程度の急斜面を上り下り。
ほだ木にするのは、直径15㎝前後で重さ10㎏未満だが、
今回の伐採山は、伐採時期が遅く樹齢30年以上の直径30㎝サイズも多々あった。
直径が大きいと、木の重量も当然重くなり、90㎝サイズのほだ木でも1本30㎏前後になるものもある。
そんなほだ木を伐採したものを1000本近く運ぶのは、きつい仕事。
けど、そんなハードワークは、毎日あるわけではない。
今は、チェーンソーやバックホウという重機があるから、簡易に出来るが、
昔の木こりは、手鋸で木を伐り、手で運搬していた。本当にすごい!
木をチェーンソーで切るS君
山から、バックホウのウインチを使って引きずり出す作業
S君は、若手で、山の傾斜を上り下りして、ワイヤーの出し入れ作業を行う
伐採した木をバックホウで道沿いまで運搬し、駒切の様子
駒切したほだ木を木枠まで小運搬
これが、結構重い
集積したほだ木
1枠100本前後 これを1日8~12枠程度作る=1000本
枠に集積したほだ木は、ユニックで搬出
河原林業では、若手育成にも力を入れている。
私自身、今回河原林業と仕事をして感じたことは、社長自ら不安全行動に目を配らせ、
危険作業を絶対にさせない。
1次2次産業で、年配の親方だと、少しくらいの冒険や危険作業を許しがちだが、
危険な目があれば摘み取り、是正する。
これが出来ている企業は、意外に出来ていない企業が多い。
興味ある方は、是非連絡ください。