2018/08/15
水田雑草
暑い夏場で田んぼ(水田)の草取り(雑草取り)は、本当に大変です。
ヒエ、ホタルイ、オモダカ、クサネムなど様々な種類があります。
また、最新のコンバインは、刈り取り高さを自動で感知する優れもの。
しかし最新式だからこそ、米とヒエの籾を勘違いして、刈り取り高さを狂わせ、お米の収量が減ってしまう場合もあります。
なにより、周囲の農家さんの眼が厳しく、あそこの田んぼ(水田)は、ヒエだらけと陰口を叩かれることを一番に嫌う。
8月初旬頃、農家さんたちは早朝日の出とともに田んぼ(水田)に入って雑草取りを行っています。
70歳以上の農家さんは、ほぼ専業農家なので、夜は19時から20時頃に寝て、朝4時頃から農作業を行っている。
こんな農家さんの家に夜配りものをするには、20時前にしなければならないから、大変。
兼業農家・水稲耕作日本一の富山県
兼業農家で日中サラリーマンをしている農家さんは、95%前後の数値であり、全国でも1・2位のトップレベル(農業センサスより)。
そんな兼業農家さんが多い富山県での農産物の作付け面積において、水稲耕作の比率は全国の中でもトップレベル。
米以外に農産物で稼ぐことをしないというより、田んぼを荒らさないように先祖代々受け継がれた農地を保全するためだけに農業を続けている兼業農家さんも多い。
だから、米作りを行うことで、地域の中での人間性を評価されているように感じる場合があり、出勤前に粟稗などの雑草取りを行っている。
粘土質の圃場で、足を取られ、何度も腰を曲げて手で雑草を取るこの作業は、重労働。
おまけに、この時期はアブや蚊が襲ってきて、刺します。虫よけスプレーなどの対策をしても大変。年配の農家さんは、平気にしているのがすごい。
深刻な雑草水田
私の住む脇之谷内ではまだないが、平野部での田んぼでは、農家さんの高齢化により最近雑草取りを行わなず、ヒエが目立つ田んぼが目立つようになってきた。深刻な問題だが、富山県内では、あまり議論にはなっていないように感じる。
氷見の平野部で粟や稗などの雑草が目立つ田んぼ
CSA(支援型農業)と脇之谷内の活動
このような農家を否定することよりも、生産者の高齢化、担い手不足、 米の価格の低迷が深刻な問題であり、販路を農協や一部の米屋さんに依存している農家さんは、価格値段を自らが決めることが出来ない。
3年前から脇之谷内では、お米を直接購入できるシステムづくりに取り組んでいる。地域おこし協力隊稲垣信志が、氷見市の農産物直売所(いきいき直売の会 氷見番屋街みのりの番屋)や富山県内に3店舗あるそよ風農産物直売所に脇之谷内のお米を卸している。
また、キムチづくり教室や三千坊ハイク、蛍の音楽鑑賞会などの都市農村交流事業を継続的に行うことで、脇之谷内ファンが徐々に増えお米の販売を直接消費者(脇之谷内ファン)に届けるCSA(支援型農業)が、広がってきています。
このように、地域を支えて頂いている都市住民が増えることで、中山間地域と都市の人々が繋がり、関係をつくることを関係人口と呼ばれていて、今農林水産省が推し進めている政策の1つですが、富山県ではまだまだ行われている地域は少ないく、私自身は、関係人口推進のモデルになりたいし、それを支援して頂いている多くの人々に感謝しています。
移住者である私自身が地域の人々の努力を評価しても、そこそこに喜ばれるが、このような都市農村交流事業で都市住民の人々が感動を直接地域の人々に伝える機会を作る事で、誇りの取り戻しにもつながっています。
以前は、氷見市内の中で街中の人々から田舎とバカにされていたこともあると聞いたことがありますが、市街の人々や東京などの都会の人々が感動し、雹かすることは、本当の意味出の地域活性化に繋がり、地域住民を交えた都市農村交流イベントの大切な意味合いにもなっています。
若い人々が、田舎でイベントをする場合、多くのイベントでは自分たちが楽しむだけのものが少なくなく、地域住民が参加、主役になっているものは、少ないです。地域住民が参加せず、蚊帳の外に置かれているのでは、地域の人々は面白くないし、そのようなイベント主催者に妨害や非協力的になるのは、当然。
メディアや自分たちのSNSの中では、盛り上がっていますが、実際には周囲の目が厳しく、なんらかの理由をつけ、結果的に田舎でのイベントが1、2回とか、1年程度で終わっているものもあります。
氷見に限らず、若い移住者の方々、是非地域の人々・特に今まで目立って表舞台にたっていないけどすごい技をもっている人生の先輩方と多く接し、その人々を輝かれられることも意識して頂きたいと感じています。
上農・中農・下農
ネット検索で、雑草取りについて、検索しましたが、なかなか出てこない。
自然栽培や有機栽培の方は、除草剤を使わないので、田植え後から週1回田んぼに入って雑草対策を行ったりしてる苦労がある。
宮崎安貞の 『農業全書』 の本の中に
「上農は草を見ぬうちに、中うちして草をとる。 中農は草が見えてからとる。 下農は見えてもとらない」
という格言がある。 草取りは、田んぼに雑草が見えてないうちから行うという意味。
やはり、8月に雑草が目立つようでは、まだまだ甘い。
昨年も同じことを書いて、志を決めたのですが、今年も水管理が甘く、雑草が目立ってきていますが、昨年よりは少なくなっている?
粟稗の種を落とす前に雑草取りをしていることが繋がっていると信じたい。
今年も私は、なんとか下農にならないよう、中農めざして、雑草取りをがんばります(●^o^●)